Color(色にまつわる表現)

2009年1月12日 (月)

ギリシア/ラテン語由来の色

かなり昔に発見されたカラフルな化合物にはしばしばギリシア語またはラテン語でその色を意味する接頭辞がついています。ちょっとマニアックかもしれませんが、主だった例を挙げてみます。---(参考:現代化学2008年11月号,p.47)

albo- / argenti- / leuko-

amauro- / atri- / cani- / cinereo- / glauco- / polio-

melano- / nigri-

coccino- / eo- / erythto- / flammeo- / rhodo- / roseo- / rossi- / rubri- / rufi- / rutuli-

aureo- / chryso- / cirrho- / flavo- / fulvi-

fusci- / luteo- / ochreo- / xantho-

chloro- / prasini- / viridi-

ceruleo- / cyano- / iodo- / violaceo-

porphyro- / puniceo- / purpureo-

興味深いことに、今回挙げた例では、続く語幹との接続は必ず「o」か「i」を介しています(40個のうち「o」が28個、「i」が12個)。これらのうち個人的に気になった接頭辞は・・・

leuko- [lú:k(ou)-, -k()-/ljú:-]→leukocyte(白血球)。leuco~とも。

viridi- →絵の具のviridian(ビリジアン)は深い青緑色。
       (絵の具に「緑色」がないのはなぜでしょうか?)

chloro- chlorophyll(葉緑素)。染料にも使用。

argenti- Argentina(アルゼンチン)は「白」に間接的に関与。
→独立当時の名称は「リオ・デ・ラ・プラタ連合州」
 *Río de la Plata(スペイン語)=の川
→銀をラテン語のArgentumに変換(スペイン色を払拭するため)
→地名表現のため女性名詞化してArgentina 
 つまりラテン語で「白い金属」が銀だったわけです(-um/-iumは金属を意味する接尾辞:例外はhelium)。ちなみに「銀」の元素記号はラテン名に基づき「Ag」。cf. argent 銀(の)

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2007年10月 1日 (月)

何一点?

昨日、娘を連れて多摩市にあるピューロランドへ行ってきました。そこで、なじみのない英単語に出合いました。Lloromannic と書かれたキャラクター商品のコーナー、カタカナで「ルロロマニック」とも。
何やら意味ありげなつづり。でもちょっと見た記憶がなく・・・最近ビジ英で習った「~nik(~愛好者)」ともつづりが違うし、その場で携帯電話の英和辞典(最近、搭載しました)を調べても、該当語なし・・・。結局わからず帰宅後ネットで調べると・・・ lloromannic がピューロランドの有名なキャラクター・シナモロール(cinnamoroll)のpalindrome(回文)であることが判明。そういえば、その商品のところに鏡の世界に関係する説明がありました。全く気が付きませんでした。
回文ではなく、文字を並べ替えて違う単語ができるような単語(=転綴(てんてつ)語句、anagram)もありました。以前にどなたかのブログで、単語を入力するとその単語の構成文字を並び替えて違う単語へ(もしあれば)変換できるという面白いサイトがあるという紹介記事を読んだことがあるのですが・・・(すみません、たどり着けませんでした)。

 

さて、ここで、いきなりクイズです(papi さんご教授、ありがとうございました)。
(問題) グループの中で唯一の女性のことを「一点」と言いますが、その反対のグループの中の唯一の男性を指して何と言うでしょうか?

 

一点 ②一点 ③一点 ④一点

 

なにいってんだか・・・」なんて言わないで答えてみて下さいね~(by○杉先生風)

 

私の答えは、男性用と女性用をよく黒と赤の表示で分けることから・・・①かな?

 

「ファイナルアンサー!」の前に、「audience」を使ってみます。
Googleで検索をかけると、以下の結果が得られました。

 

①黒一点・・・18%
②白一点・・・81%
③緑一点・・・ 0.6%
④青一点・・・ 0.4%

 

あらら・・・白一点がダントツです。そういえば紅白歌合戦では男性が白組・・・さて、わからなくなってきました。
さて、皆さんのファイナルアンサーは何色でしょうか??

 

 

いろいろ調べた結果、どうやら①~④のどれも正式な言葉ではなく、まだ俗語の段階のようです。「紅一点」の由来は、11世紀の北宋の詩人・王安石が詠んだ詩「万叢中一点(緑一面の草の中に真っ赤な花(ザクロの花)が一輪咲いている)」とされています。この原典の裏返しを考えると、③緑(りょく)一点が最も妥当だと言えるかもしれません。確かに色彩的にもの補色はです。ただし、その定着率はググった感じではかなり低く、おそらく出典を理解している学のある方が③を用いる傾向があるようです。また、お隣・韓国では④(を意味するような表現)が実際使われているのだとか。

 

このあたりは色の問題も含めて、結構、議論のあるところのようで、その本質が文化論に発展することも・・・。おもしろい小話も載っていましたので、さらにご興味のある方は、こちら(371話)をどうぞ。

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2007年9月26日 (水)

久しぶりの色シリーズです(過去の色シリーズはこちら→Color)。今回は茶色を取り上げてみました。結構、いろんな使われ方をしているようです。

brown 茶色(の)・褐色(の)
     (朝目覚めたとき)口の中が気持ち悪い
     vt. こんがりきつね色に焦げ目をつける

brown-bag (it) 弁当を持参する 
brown bread (暗褐色の)蒸しパン・黒パン/死んで 
 *精白粉で作った白い食パンはwhite bread
 「昔のbrown bread は安い原料から作られたまずいパンで、貧困層が食べるものだった」ことから、brown bread →貧困→死という連想?

brown rice 玄米 *精米はpolished rice
・(be/get) browned off うんざりして/うんざりする
brown-nose (人に)こびへつらう 
 *由来が気になる方はこちら。「金魚のフン」と少し似ています。

have a brown thumb 植物を育てる力がない(⇔have a green thumb

日焼け関連
get/go brown 日焼けする
sunburned (過度の)日焼けでヒリヒリして
suntanned (健康的に)日焼けした *tan 日焼けする/させる

「ものしり」のLisa 先生がsunburned suntanned との混同に注意と言っていました。確かサザンの歌「Hotel Paciffic」には♪「焼けたsun tan の肌に~」という歌詞が出てきます(正確にはredundant ですが)。ちなみに私は、I'm easily sunburned. で、強い日差しは大の苦手です。

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2007年9月23日 (日)

Eye

今回は「目」に関して気になった単語をチェックしてみます。Ina さんに教わった表現:「sight for sore eyes」&格言:「Beaty is ~」も追記いたしました。

eye vt. 注目する/期待する/色目を使う
 *台風の目も「eye」、足にできる「魚(うお)の目」は「corn」。
eye area 目尻
eye bag 目の下のたるみ
eyebrow 眉
 cf. raise eyebrows (不賛成で)眉をひそめる/驚かせる
eye candy 目の保養/見掛け倒し
eye-catcher 人目を引くもの・目玉商品
eye-drops 目薬
an eye for an eye and/or a tooth and a tooth
 目には目を歯には歯を
(後半は省略可)
eye-friendly 見やすい
eyelid まぶた
eye-opener 目を見張らせるもの/目覚めの一杯
eye-popper 目を見張らせるもの/すごい美人
eyes only 極秘(ハイフンでつなげて形容詞にも)
eye-rolling 軽蔑のまなざし
eye shield 保護メガネ
eye shower 洗眼器
eye-smarting 目にしみる *smart vi. うずく・しみる
・eye-to-eye 真剣に
(わだかまりを捨てて)
eye tooth 犬歯(←なぜ?)
eyewash 目薬/お世辞・たわごと/(俗)
 *お酒に目薬を入れて飲むと悪酔いする?という噂が・・・
goggle [gágl](発音注意) ゴーグルvi. (at~)目を丸くして~を見る
iris アイリス(植物)/虹彩
My eye! まゆつばだ!/とんでもない!
needle's eye 針の目/わずかな隙間/不可能な企て
private eye 私立探偵(eyeはnvestigatorの の発音から)
sight for sore eyes 嬉しい珍客/目の保養になるもの

色シリーズ
black eye (目の周りの)青あざ/不評
green eye 《the》 嫉妬(<green-eyed monster, Othello
pink-eye はやり目(流行性結膜炎) ②安物ウイスキー
red-eyeredeye ①夜行便 目の充血 ③安物ウイスキー

動物の目シリーズ
bird's-eye 鳥瞰(ふかん)的な
 
ex. bird's-eye view 鳥瞰図・全景・概観
bull's-eye 二重丸/標的/的中/的を得た言動
cat's eye 猫目石/(安全のための)道路鋲
dog's eye ミートパイ(豪の代表的な食べ物の1つ)
 *meat pie の押韻俗語
fisheye/fish-eye 冷たい目つき/蛇の目
 ex. fish-eye lens 魚眼レンズ

蛇の目

格言
Beaty is in the eye of the beholder. 蓼食う虫も好きずき
*美意識は見る人によって違うという意味ですが、上の「蓼食う~」の訳だとややネガティブでしょうか。beholderをbeer holderとすると、「ビールを飲んで酔っ払ってしまえば何でも美しく見える」というおふざけになります。

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2007年7月 1日 (日)

「色+名詞」型のセットフレーズ(強勢の問題)

先日の大杉先生のものしり講座で、「色を表す形容詞+名詞」のパターンは、それが特別な意味を持つ決まりフレーズになる場合には、通常、「色」の方を強く発音すると説明されていました(greenhouse, the White House, etc.)。
でも、ふと、2005-2006年度ものしり語法塾で松本茂先生が、white elephant (無用の長物)のélephant をしっかり発音していたのを思い出しました。よく調べてみると、「色+名詞」のセットフレーズの発音パターンは辞書によってかなりばらつきがあるようですが、基本的には以下のような傾向がつかむことができました。

 強勢の関係を式で表すと、
●一般に、色≧名詞
●固有名詞化 or 1つの品詞に転化している場合は、色>名詞
 *
品詞として両者が独立している場合で、色>名詞となる例は限られている。

例として、これまでに「Color」のカテゴリーで取り上げた表現を中心に強勢パターンをまとめてみました。

ex.) 
blácklist ブラックリスト(に載せる)
bláckmail 脅迫(する)

blúeberry ブルーベリー
blúe cheese ブルーチーズ
blúe ríbbon 最高栄誉賞

gréen gíft 環境に配慮した贈り物
gréenhouse (まれにgréen houseと表記) 温室
gréen líght ゴーサイン
gréen-light ゴーサインを出す

réd cárd レッドカード(違反・退場の指示)
réd cárpet 丁重な扱い
rédeye(red-eye) 夜行便/安物のウイスキー
réd hérring 人の注意をそらすもの・デマ情報
réd tápe お役所仕事

pínk élephant(s) 酔っ払いの幻覚(しばしば複数形で)
pínkeye 流行性結膜炎・はやり目
pínk slíp (米口)解雇通知/自動車運転仮免許
pínk-slip (米口)vt. 解雇する

whíte bréad 面白味のない人・退屈な人
whíte élephant 無用の長物・やっかいもの
whíte hópe 大いに期待される人
・the Whíte House ホワイトハウス(米国大統領官邸)
whíte kníght 救世主/企業買収を救済する出資者
whíte líe 悪意のない嘘/社交辞令
whíte paper 白書(whíte páper とも)

yéllow cárd イエローカード(警告)

結論として、「色を表す形容詞+名詞」のセットフレーズの場合は、「色」にしっかり強勢を置いて発音しましょう、ということですね。

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2007年6月21日 (木)

Blue Moon Revisited

Blue Moonの追加情報です。
「ハテ・なぜだろうの物理学Ⅲ(by J. Walker,培風館)」のp.45に次のような説明を見つけました。

「青い月」
『私(著者)の祖母の生まれはテキサスのアレドで、そこは住民が100人ほど、それに犬や鶏がいるだけだった。彼女の話によると、楽しいことといえばごくまれに見られた青い月ぐらいだった。』

―略答― 『可視光波長程度(0.4~0.9ミクロン)が大気中の煙霧質による光の散乱でまれに月が青く見えるときがある。煙霧質の粒子の大きさは短波長(青)より長波長(赤)の光を余計に散乱させるため、月の白い光が煙霧質を通ると赤い光が減って青く見える。煙霧質とは火山噴火や山火事からくるもので、大気中での沈殿作用や、小さな核による凝結作用のために粒子の大きさがそろっている。』

著者の年齢と出版年から類推して、上記の話はおそらく1950年以降だと思われます。「once in blue moon」と関係があるのか、それとも全く独立した話なのかは不明ですが、なかなか興味深いです。
なお、ご紹介した本の原題は『The Flying Circus of Physics with Answers』で1977年に出版されていました。ちなみに、著者のフルネームはJearl Walkerさんですが、first nameをイニシャルで読むと jaywalker (信号無視して渡る人)と発音が同じになります。Sorry, no pun intended. (笑)

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2007年5月13日 (日)

今月5月号のビジ英のテキストは藤色ですね~。ということで紫色に関する表現を集めてみました。

shrinking violet 引っ込み思案な人/はにかみ屋(ビジ英4月号p.44)
 violet は「スミレ(花)/スミレ色」ですが、光学的には「紫色」で、虹色の中の紫や「紫外線」の紫などに相当します。一般的には、紫は英語でpurple ですね。

be born to the purple 王家に生まれる/裕福な家に生まれる
 *ビザンティン帝国では皇后の産室が紫紅色の斑岩で飾られていたから。
 前置詞は元は「in」だったが今は「to」が主流(イデ由)。
shrinking violet 引っ込み思案な人/はにかみ屋
ultraviolet 紫外線・UV
bruise blue 青紫色(bruise =あざ)
lilac ライラック(花)/薄紫色
wisteria フジ(花)
wisteria violet 藤色

 なお、紫に限らず、専門(カラーコーディネーター)的に色の名称に花がどのように使われているか興味があるところです。「色彩検定」のテキストあたりが参考になるかもしれません。

daisy デイジー・ヒナギク
 紫のデイジーもあるということで、ついでのご紹介です。英語的には、ヒナギクそのものは元気の象徴である一方、よく土葬のお墓の上に生える花として埋葬を連想させるといった逆のイメージも併せ持つおもしろい植物です。
as fresh as a daisy 元気はつらつとして
be pushing up the daisies 死んで埋葬されて(イデ由No.207)
 *死者がデイジーを地中から上に押し上げている
under the daisies 死んで埋葬されて(イデ由No.207)

 1つ目の~ fresh ~の表現を見た時、freshには「厚かましい/生意気な」という意味があるから・・・と考えすぎましたが、この場合は普通のポジティブなfresh でよいようです。また、後の2つは海で遭難した場合など地中以外で亡くなっている場合には使えないようです。

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2007年5月 8日 (火)

赤2

赤いシリーズ第2弾です。

red herring ①薫製ニシン/②人の注意をそらすもの・偽装工作
 ①はニシン(白身魚)を薫製にすると身が赤みを帯びるのでこう呼ばれます。これが強烈な臭いを放つので、キツネ狩り用の猟犬の訓練のために使われたようです。つまり、獲物が通り過ぎた臭いの残っている道と交差するように薫製ニシン(red herring)を引きずってわざと猟犬を惑わし、その嗅ぎ分ける能力を鍛えたのだとか。そこから、②の意味に展開したわけですね。議論の際にはお互いに気をつけないといけません。色のついた関連語としては、「whitewash (欠点/過失の)うわべのごまかし/とりつくろう」がありました。

 ex. Whenever we try to discuss our wages, our boss draws a red herring across our path.
   
我々が賃金のことを議論しようとすると、いつも社長は別の話を持ち出してはぐらかす。

red-eyeredeye)①夜行便(電車・飛行機)/②目の充血(した)/③安物ウイスキー
 辞書によっては載っていないこともあり比較的新しい単語のようです。

①乗客が睡眠不足で目を赤くするところからきた表現です。主に飛行機が多いようです。
 ex. red-eye flight 夜行飛行便
②以前に「ものしり語法塾」で松本先生が、「目の充血にはpink-eye を使う」と説明していましたが、辞書を引くとpink-eye 「伝染性結膜炎・はやり目」と載っていました。どうやら、単なる目の充血にはred-eye でよいようです。
③飲むと目が赤くなる(=悪酔いする?)安物ウイスキーを指すこともあるとのことです。

paint the town red 大はしゃぎする
 由来は諸説あるようですが、その1つに「北米先住民が大はしゃぎして建物を破壊する際に街に放った火の赤い炎から」というのがありました(イデ由)。「あばれ回る」、「酔っ払う」イメージにも「赤」がぴったりな気がします。

 ex. Let's paint the town red! パーっと(飲みに)行こう!

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2007年4月11日 (水)

Blue Moon

once in a blue moon ごくまれに(ビジ英1月号p.69.3(b))
 この表現の核となるblue moon の由来は諸説あります。しかし、辞書によく載っている説明(後述)のように「blue moon」を「稀な現象」の代名詞としてとらえると、once in ~とのつながりが不自然な気がします。というのも、once in a lifetime(一生に一度の・またとない)やonce in a while(たまに、時々)のように、in の後は時間の概念が来るのが自然と考えられるからです。実際、in a blue moon は口語で「とても長い間」という意味があり、once in a blue moon は素直に「とても長い間の一回という頻度で」と解するのが自然だと思います。
 ここで、このblue moon について「英語イディオム由来辞典(三省堂)」などを参照しながら、私なりの解釈を加えて時系列に整理してみます。下線を引いた箇所はその由来辞典の中にあった記述です(明らかな誤植は訂正しました)。

<16世紀頃>次のような言い回し(古語のまま抜粋)が諺的に使われていた。
Yf they saye the mone is belewe, We must beleve that it is true.
 人がもし月が青いと言うのであれば、それ(=話題にしている事柄)が正しいと信じなければ。(=絶対信じない)
 →「月が青いこと」が「ありえないこと」の比喩として使われている。

The moone is made of a greene cheese.
 月はグリーンチーズでできている。<J. Heywood, Proverbes, Part ii. Chap. vii. (1546年)
 →このgreen not aged の意味で、月の表面が「熟成させない(=生)」チーズの切り口に似ているところからできた迷信。グリーンチーズをブルーチーズと混同するためか、blue moon の説明に持ち出されることがあるが直接的な関連は薄いと思われる。

<19世紀>
till a blue moon 「月が青く見えるときまでずっと→決して~(ない)」という表現が存在。
⇒これが転じてa blue moon のみで「とても長い間」、once in a blue moon「とても長い間の一回→非常にまれに」をそれぞれ意味するようになった?

1883年、クラカタウ火山(島)の大爆発で「青い月」現象発生。このときすでに「once in a blue moon」は存在?ちなみに当時、火山灰の乱反射により異様な夕焼け空が世界各地で観測され、それがムンクの「叫び」(1893年)に描かれているという説もある(<米の天文学雑誌「Sky&Telescope」)。

◇19世紀後半、米でカクテル「Blue Moon」が誕生。
 カクテル言葉は「できない相談」。意味が後づけかどうかは不明だが、ここでもやはり「blue moon」が非現実的という意味で使われている。ちなみに実物のカクテルは淡い紫色。

<20世紀>
・「Blue Moon」(Elvis Presley, 1954年)など、孤独や悲哀の象徴として流行歌で盛んに使われ出す。
・1980年以降、「同じ月に現れる2度目の満月」の意味として米で一般化(「Sky&Telescope」由来)。

 以上のようにblue moon の出現経緯はやや複雑なため、辞書によっては事実関係を混同していることがあるようです。なお、時々出てきた「Sky&Telescope」という米の天文学雑誌は「○○教授が、ムンクが『叫び』を描いた場所をオスロ市内で特定した」という記事や「blue moon の言葉の由来は『メイン州農民年鑑』にある」と紹介したりと、なかなかユニークな学術雑誌だったようです。
 ちなみに私がBlue Moon と聞いて思い出す曲は「September Blue Moon」(松任谷由実 ,1988年)です。

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2007年3月28日 (水)

グレー

ビジ英が髪を染めることに関するテーマなので、今回はgrayの特集です。

get gray hair 白髪になる/心配する、気苦労で老け込む(ビジ英3月号p.60)
 白髪は病気やショック、体調の急激な変化によって増えることもあります。一方、魅力的な白髪まじりの男性を指して「ロマンス・グレー」という和製英語がありますが、英語ではsilver fox (銀ギツネ)と言うそうです。

gray area 白黒はっきりしない部分、あいまいな領域
・There is a gray area about which is which.
 どちらがどちらかはっきりしない領域がある。

 このgray area の前に「a bit of」や「kind of」といった語句を置いてさらにぼかす言い方をよく聞きます。また、グレーの「あいまいな色合い」から「疑い」に意味展開して、shades of gray という表現もあります。同様に、影を表すshadow も、without a doubt (疑いもなく)の強調形としてwithout a shadow of a doubt (微塵の疑いもなく)という言い方があります。

 さて、「色」を修飾する形容詞にも特徴があります。これまでにも、red hot(熱烈な)、pitch black(真っ黒な)が出てきました。今回はdim gray(どんよりとした灰色)を覚えておきます。プラスαでより雰囲気が出ますね。

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