2007年9月24日 (月)

アイリス

アイリス(iris)はアヤメ科の植物で、色っぽい花というイメージがありますが、実際にはいろんな種類の色があるそうです。語源をたどると、Iris はギリシア神話に登場する「の女神・イリス」でした。アイリスは花の色(・青・・桃・)が虹のように多彩であることから命名されたようです。Ina さんのブログには見事な黄色いアイリスが紹介されています。「ルンルン気分」の語源になった名作アニメ「花の子ルンルン(1979-80年放映)」が探し求めていた「七色の花」は、このアイリスがモデルだったのかもしれません。

一方、♪「アイ、アイ、アイリス~」の原辰徳のCM(古っ!?)でおなじみの目薬がありましたが、こちらは、iris のもう1つの意味=眼球の「虹彩(こうさい)」からきているようです。「虹彩」とは、日本人なら眼球の茶色の部分で、目に入る光量の調節機能があります。

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2007年5月13日 (日)

今月5月号のビジ英のテキストは藤色ですね~。ということで紫色に関する表現を集めてみました。

shrinking violet 引っ込み思案な人/はにかみ屋(ビジ英4月号p.44)
 violet は「スミレ(花)/スミレ色」ですが、光学的には「紫色」で、虹色の中の紫や「紫外線」の紫などに相当します。一般的には、紫は英語でpurple ですね。

be born to the purple 王家に生まれる/裕福な家に生まれる
 *ビザンティン帝国では皇后の産室が紫紅色の斑岩で飾られていたから。
 前置詞は元は「in」だったが今は「to」が主流(イデ由)。
shrinking violet 引っ込み思案な人/はにかみ屋
ultraviolet 紫外線・UV
bruise blue 青紫色(bruise =あざ)
lilac ライラック(花)/薄紫色
wisteria フジ(花)
wisteria violet 藤色

 なお、紫に限らず、専門(カラーコーディネーター)的に色の名称に花がどのように使われているか興味があるところです。「色彩検定」のテキストあたりが参考になるかもしれません。

daisy デイジー・ヒナギク
 紫のデイジーもあるということで、ついでのご紹介です。英語的には、ヒナギクそのものは元気の象徴である一方、よく土葬のお墓の上に生える花として埋葬を連想させるといった逆のイメージも併せ持つおもしろい植物です。
as fresh as a daisy 元気はつらつとして
be pushing up the daisies 死んで埋葬されて(イデ由No.207)
 *死者がデイジーを地中から上に押し上げている
under the daisies 死んで埋葬されて(イデ由No.207)

 1つ目の~ fresh ~の表現を見た時、freshには「厚かましい/生意気な」という意味があるから・・・と考えすぎましたが、この場合は普通のポジティブなfresh でよいようです。また、後の2つは海で遭難した場合など地中以外で亡くなっている場合には使えないようです。

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