英会話サロン

2007年9月 9日 (日)

1周年

 おかげさまで、ブログ開設1周年(the first anniversary)を迎えました。この1年、ご愛読?して下さりありがとうございました。貴重なコメントをたくさんいただけたり、ブログを通じて読者の方とお近づきになれたりと、ブログを始めて本当によかったと思うこの頃です。これからも、「永久の未完成」(by宮沢賢治)をテーマに、(いい意味で)マイペースなブロガーでありたいと思います。今後とも本ブログをよろしくお願いいたします。
 ということで、今回のテーマは「1年」にまつわる語句を集めてみました。

annual 毎年の(=yearly
biannual 「年2回の」⇔ biennial 「2年に1度の、隔年の」
 ann(enn)はラテン語の annus (=year) から来ている接頭辞で、anniversary もしかりですね。それにしても、上の biannual と biennial の2つはややこしい関係です(綴りも微妙に違う!)。「biennial の方が出合う頻度が少ないから、2年に1回」と覚えることにします。次の項ではさらに複雑なことに・・・。

biyearly 年2回の(=biannual)/隔年の(=biennial
 「bi-(=2)+期間」のパターンは一般に、①その期間が2つ分ごとに1回、②その期間内で2回、の2通りの意味があるようです。つまり、contextによって①か②かわからない場合もあり、混乱を招く恐れもありそうです。①の意味では、副詞なら every two weeks などがこなれていますし、「隔~」の意味の形容詞としてはalternate がありました(in alternate years=隔年で)。
 一方、「bi-」のかわりに「semi-(=半分<ラテン語)+期間」とすると、全て「(その期間内で)2回の」の意味になります(semi+ennialは単語が存在しません)。
 調べてみると、あまり聞き慣れないながらも①のみを意味する単語が「週」、「月」、そして「年」にそれぞれあることがわかりました。とくに「年」に関してはトリッキーなので、年(ねん)には念を入れないと、ですね(笑)。

<まとめ>
・----------              ・semidaily(日2回の)
biweekly(隔週の/週2回の)   ・semiweekly(週2回の)
fortnightly(隔週の)
bimonthly(隔月の/月2回の)  ・semimonthly(月2回の)
bimensalbimestrial(隔月の)・----------    
biyearly(隔年の/年2回の)   ・semiyearly(年2回の)
biannual(年2回の)        ・semiannual(年2回の)
biennial(隔年の)         ・----------    

 semi の関連事項として、ギリシア語で「半分」を意味する「hemi-」も時々目にします。
ex. hemicycle 半円(形)・半円形の建物
ex. hemisphere (地球/天/脳の)半球/(活動・知識などの)範囲, 領域

paper wedding 紙婚式(結婚1年目を記念して行う式)
 私事ですが、我が家は10年目の錫婚式(tin wedding)を迎えました。代表的な「○婚式」を以下に挙げます。
 ・bronze wedding 銅婚式(結婚7年目を記念して行う式)
 ・silver wedding 銀婚式(結婚25年目~)
 ・golden wedding 金婚式(結婚50年目~)
 ・diamond wedding ダイヤモンド婚式(結婚60or75年目~)
 →詳細はこちらをどうぞ。

revolution 公転(cf. 自転は rotation
 cf. period of revolution 公転周期

※ブログの移設時になぜかコメントが転送できなかったので以下に記載します。

【コメント】

ブログ一周年おめでとうございます。
いつも興味深く拝読させていただいています。
マーシャ先生の講座でbiweeklyが出てきて2つの意味があることを学びましたが、文脈でどうやって
分かるのか?混乱しそうです。

これからもブログの更新を楽しみにしていますので
宜しくお願いいたします。勉強になります。!

投稿: Hilda | 2007年9月14日 (金) 07時41分


Hilda さん、いつもコメントありがとうございます。お祝いのお言葉もいただき大変恐縮です。
最近、少し、いや、かなり更新ペースが落ちていますがどうぞ気長にお付き合い下さいませ。今後ともよろしくお願いいたします。
やっぱり、biweekly のシリーズ、使いづらいですよね。混乱で思い出したのですが、日付で「4/12」が4月12日なのか12月4日なのかが人(国)によって異なってくるため、ビジネスでは「on April 12」のように、月の名はスペルアウトするようにと、日向清人先生(あ、オフ会的にはNGでしょうか、いろんな意味で・笑)もおっしゃっていました。

日本語でも人によって「第2火曜日」が、その月で2回目の火曜日と、第2週目の火曜日を意味するケースがあったりして混乱します。
とくに約束の場合などには日付関係は要注意ですよね。
それでは、近いうちにお会いできることを楽しみにしております。

投稿: やまちゅう | 2007年9月14日 (金) 12時43分

やまちゅうさん
1周年、おめでとうございます。書き込もう書き込もうと思っているうちに遅くなり、Hildaさんに先を越されてしもた。ぐやぢい! というのはウソですが、いつもスキの無い記事に感動しつつ読ませていただいております。ムダの無いスッキリした内容にやまちゅうさんの性格が垣間見れる気がします。
お会いするのを楽しみにしています!
よろしくお願いします。

投稿: ラジ子 | 2007年9月14日 (金) 13時11分

ラジ子さん、いつもお世話になっています。お祝いのお言葉をありがとうございます。そして、こちらこそ、よろしくお願いいたします。
下手の横好きで続けているこのブログのタイトルも、確か最初は「英語」の文字が入っていませんでした(ラジ子さんのブログ上のリンク先表示もその名残?)。ラジ子さんのブログに強く共鳴するものを感じるようになってから、誘われるように英語ブログを書いています。ラジ子さんには完成度も更新度も全く及びませんが、「英語が好き」という気持ちを大事にして、これからもマイペースで続けていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: やまちゅう | 2007年9月15日 (土) 11時10分

やまちゅうさん
トラックバックありがとうございます。
転勤されてからお忙しそうですが、お元気ですか?暑さと忙しさで英語の勉強もままならないかもしれませんね。なにはともあれ、お体に気をつけて!


ラジ子さん
お心遣い、ありがとうございます。

ブログ更新は滞っていますが、なんとか「実ビジ」とラジ子さんのブログでの復習だけは続けています。コメントが送信できないのですが、コメントの編集はできましたので、取り急ぎこんな形で失礼しました。
P.S.ラジ子さんのブログへの代理カキコもありがとうございました。

【やまちゅう@管理人】

投稿: ラジ子(返信付) | 2008年7月 5日 (土) 20時40分

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2007年1月20日 (土)

リベンジ

「リベンジ」という言葉がはやりだしたのはK-I のアンディ・フグ選手が活躍していた頃からでしょうか・・・。今日は今週のサロンで話題になったリベンジ関連についてまとめてみたいと思います。

「仕返しする」という意味の代表的な動詞にはrevenge avenge があり、revenge 個人的な憎しみ・悪意を動機とする仕返し、avenge は不正・悪事・圧迫に対して正義感からの正当な仕返しを意味する(英和中辞典/研究社)とあります。この説明からすると、日本語の「リベンジ」は正しく使われている気がします。以下、用法の注意点をまとめました。

avenge [something / somebody] on+[仕返しする相手]
・Hamlet planned to avenge his father. (ハムレットは父親のかたきを討つことを計画した。)
・Hamlet planned to avenge himself on his father. (ハムレットは父親に復讐することを計画した。)
 on のあるなしで大違い!これは要注意ですね。

revenge something とは言わない。
Oxford 現代英英辞典によれば、revenge は目的語として「人」のみをとることが「Grammar Point」として指摘されていました。

avenge、revenge はともに受動態でも使われ、しかも能動態と同じ意味になる。
 I will avenge myself on ~ → I will be avenged on ~(by myself は省略) と考えれば納得。再帰代名詞を省略できる分、受身形の方が好まれるのかも。おもしろい現象です。
・I will be revenged on him for my father's murder.
 私は彼に父親殺害の恨みを晴らすつもりだ。

revenge は名詞も同形、一方、avenge の名詞形はなぜか a が落ちてvengeance
名詞のrevenge、vengeance は無冠詞で、have, take, inflict, wreak などの動詞の目的語になります。

with a vengeance(やる気十分で)<ビジ英(1月号,p.44,with a grand passionの言い換え)
なぜか不定冠詞 a がつきます。無理やりavenge の名残とこじつけて覚えるのもいいかもしれません(笑)。

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2006年12月26日 (火)

最近の英会話サロンから

digest 消化する、要約する、我慢する/要約
 会話で動詞がとっさに出てきませんでしたが、動詞と名詞は同形で、アクセントは「名前動後」のパターン通り。そういえば日本語でも「ダイジェスト」って言いますね。(抽象的に)イヤなことを消化する→我慢する、になるのでしょうか、体に悪いdigestです。

puppet show / toy drama 人形劇
 娘の幼稚園のクリスマス・コンサートでの一幕を説明中、出てこなかった単語。puppet はパペットマペットでおなじみ。

Achilles' tendon アキレス腱
 「アキレスの天丼」と覚えることにします(笑)。「もりもり食べてアキレスのように速く走ろう」という天丼(笑)。「アキレス腱を切る」のはpull / tear / rupture one's Achilles' tendon とのこと。pull には筋肉などを無理に引き伸ばして「痛める」という意味もあるんですね。一方、比喩的にAchilles's heel なら「弱点」を意味し、これは場所は違いますが、「弁慶の泣き所(=スネ)」という言い方にそっくりです。ちなみに、pull one's leg だと「(誰かを)からかう」になるのでした(←なぜだろ)。

 さて、サロンの皆様、今年も1年間ありがとうございました!ほぼ週1のペースで気軽に英会話できる環境は魅力的な環境で、いつもその幸運に感謝しています。来年も引き続きまたよろしくお願いいたします!

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