スイーツ・お菓子

2007年7月15日 (日)

berry

前に、blueberry の発音(第一音節に強勢)について書きましたが、berry とは、植物学的な分類を指す名称ではなく、多肉質の小果実の総称なのだそうです。berry のつく果物を thumbing through してみると、英語の場合は植物の科を超えて、かなり概念が広いことに気づきます。

blackberry ブラックベリー/黒イチゴ(バラ科)
blueberry ブルーベリー(ツツジ科)

boysenberry ボイゼ(セ)ンベリー(バラ科)
 注1:ローガンベリー・ブラックベリー・ラズベリーの交配新種
 注2:英語では s が濁って発音。Boysen は開発者の人名。
 cf. ブルボンのお菓子は「ボインベリーチーズケーキ」

cranberry クランベリー/ツルコケモモ(ツツジ科)

gooseberry セイヨウスグリ/グーズベリー(スグリ科)
 注1:発音は、[gu':s~]と[gu':z~] の2種類。
 注2:次の成句で「邪魔者」の意もあり。
 play gooseberry 《英口》 ありがた迷惑な同行者/同席者になる

juniper berry (セイヨウ)ネズ・杜松(ヒノキ科)
 *お酒のジン(gin)の語源(ジューニパー→ジン)

raspberry ラズベリー(バラ科)
 注1:舌を両唇にはさんで震動させるヤジ(軽蔑の念)の意もあり。
 ex. 《俗》 give/get a/the raspberry(バカにする/される)
 注2:p は黙音
 
strawberry イチゴ/ストロベリー(バラ科)

 ~berry のつく単語は、やはりどの場合も berry ではなく第一音節の方に強勢が置かれていました。意外にも(You'd be surprised.)、gooseberry raspberry には裏の意味もありました。
 余談になりますが、キウイフルーツ(kiwi fruit)は原産地の中国から20世紀初頭にニュージーランド(New Zealand)に持ち込まれた当時、Chinese gooseberry と呼ばれていたそうです。ところが、これをアメリカに輸出する際、悪化していた米中の国際関係を考慮し、ニュージーランドに生息する飛べない鳥(kiwi)に外見が似ていることから、kiwi fruit と名づけられた経緯があります。ちなみに、我らが英会話サロンの “fruit master” によれば、 kiwi fruit は、あの fluffy な皮ごと食べるのが通なのだとか。

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2007年7月 5日 (木)

piglet

馬越先生の3ヶ月の講座が終了し、小林先生の「くまのプーさん」の講座が始まりました。
初回、早速気になった単語は、こぶたの piglet です。動物や鳥を表す単語に-let がつくとその子供を表すと習ったことがあります。2代目のプリキュアの1人はキュアイーグレット(Cure Eaglet)で「子わし」でした。ちなみに、フェレット(白いたち)のspelling はferret (←探偵の意味も)でこちらは関係がありませんでした。
ここで、let が最後につく単語を簡単に集めてみました。これらの単語群は、ラジ子さんのブログより、①小~、②(身につける)~飾り、に大別されるとのことです。

①小~
bookletpamphlet) パンフレット、小冊子
boomlet 小景気・ちょっとしたブーム
 cf. baby boomlet 親がベビーブーム世代の子供達
bullet 弾丸/中黒・中点
hamlet 小村・村落
inlet 入り江・小海峡
islet 小島
leaflet ちらし・折り込み
owlet フクロウの子
tablet (薬の)錠剤
wallet 財布(札入れ)
yogulet 「ヨーグレット」(yogurt+let)←あくまで予想です(笑)

②(身につける)~飾り
amulet お守り・魔除け
anklet アンクレット・足首の飾り
bracelet 腕輪・ブレスレット
circlet 小円・小環/指輪・首輪・腕輪

①の最後、長寿商品のお菓子「ヨーグレット」(明治製菓)は、もしかしたらヨーグルトに接尾語letをつけて命名されたのかもしれないということで。あるいは単にタブレット(tablet)の形をしているから、ということかもしれません。いずれにしても-letがらみということで。「ヨーグレット」は「ハイレモン」とともに、子供の頃、よく遠足のお菓子に買って持っていったことを思い出しました(That takes me back.)。

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2007年2月22日 (木)

銘菓シリーズ

久しぶりに、私のお気に入りの銘菓の紹介です。なお、今回ご紹介する下記のお菓子のメーカーはいずれもHPを持っていないようです。

ミルフィユ ベルン(㈱ベルン)
・パイ生地の間にホワイトクリームと多めの空気の層を折りこみ外側をチョコレートでコーティング。
・「ヘーゼルナッツチョコレート」、「スイートチョコレート」、「ハイミルクチョコレート」の3種類。
・小花模様(millefleurs)のかわいらしいパッケージ。
・百貨店系に売られている可能性が比較的高い。 

吉原殿中(永井製菓㈱)
・水戸銘菓。
・もち米のあられを水飴でコーティングしたものにきな粉をまぶし外側をオブラートで包んだお菓子。
・オレンジのパッケージに梅花と葵の御紋をあしらい水戸らしさを演出。
<由来>第9代水戸藩主 徳川斉昭が間食を所望した折、奥女中の吉原が斉昭の食べ残しの飯粒を干して蓄えておいたものを蒸し直してきな粉をかけて出したところ、普段から節制(abstention)を説いていた斉昭は喜びこれを「吉原殿中(よしわらでんちゅう)」と名づけたのが由来。

遠足(とおあし)ポテト(㈲冨士屋菓子舗)
・群馬県安中銘菓
・しっとりとしたスイートポテト。なかなかボリュームもあり、マラソン(marathon)をする方にはぜひおすすめです。
<由来>幕末の安政2年(1855年)5月、安中藩主 板倉勝明が藩士の心身鍛錬(discipline of mind and body)を目的に遠足(とおあし)を実施。この「安政遠足」は日本のマラソンの発祥とも言われ、これを偲んで毎年5月に当地で安政遠足 侍マラソンが行われています。

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2006年12月 7日 (木)

たべっ子どうぶつ

peafowl 孔雀(キジ目キジ科)<ギンビス たべっ子どうぶつ(ビスケット)
 雌雄を区別するときはpeacock(雄の孔雀)、peahen(雌の孔雀)と呼び分けます。ニワトリ(キジ目キジ科)と同じパターン。それにしても「たべっ子どうぶつ」は長寿お菓子ですね(最近CMを見かけませんが)。Monde Selection 金メダル受賞(1979年)のマークはいまだに健在!

lousy 面白くない・ひどい [la'uzi]
 「シラミだらけの」という意味が一般化した形容詞ですが、ネガティブな意味に変わりはないようです。次のように使うとちょっとインパクトあります。
 ex. The food is lousy, and the service is terrible.
   料理はまずいしサービスはひどい。

●アパートについて(ビジ英11月号p.26)
 condominium (condo) 分譲マンション(米語)、英ではapartment building
 一方、米でapartment building というと分譲と賃貸の両方の可能性がありますが、どちらかというと賃貸の傾向があるとのこと(byクリスさん)。賃貸であることをはっきりさせるためには、rental/rented apartment と言えばよいみたいです(英・米とも)。 注意すべきは、日本語のマンションにつられて、I live in a mansion. というと「私は大邸宅に住んでいます。」になってしまいます。マンションは手元のE-Gate英和辞典では米でapartment、英でflat と出ていました。

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2006年11月25日 (土)

キャンディ・その1

 最近お気に入りの飴を紹介します。ポイントは、甘味(sweetness)と酸味(sourness)のコンビネーションです。

はちみつ ゆず茶 のど飴(カンロ)
 まろやかなはちみつ味の飴の中に、さわやかな柚子果皮(高知産)入りのゆず茶ペーストを入れた一品。甘すぎず酸っぱすぎず、柚子とお茶特有の苦味や渋みをほんの少しだけ感じさせるバランスが絶妙で、やみつきになっています。価格はやや高めですが、たいていのコンビニには置いてある人気商品です。

梅黒飴(佐々木製菓)
 沖縄産の黒砂糖を使った黒飴の中に紀州産の赤じそ梅干ペーストを入れた、かなりコントラストのある甘味と酸味の濃厚(rich)な二重奏を奏でています。Can☆Doの100円shopで購入した一品で、あまりのおいしさに数日後同じ店に再び買いに行ったのですが、商品の入替のためか既に店頭から消えていました。

 

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2006年10月24日 (火)

チョコ菓子・その1

 最近お気に入りのチョコレート菓子を紹介します。傾向として、チョコとマッチングした味(例えばコーヒーや紅茶など)がついているものが私は好きです。

紗々 キャラメルカプチーノ味(ロッテ) ビターチョコとキャラメルカプチーノチョコが織り合った繊細かつ濃厚な味が特徴。デザインは京友禅・千總(ちそう)のプロデュースというこり方で、表面に銀箔(silver leaf)をちりばめた芸術的な一品!

アルフォート ミニチョコレートミルクティー(ブルボン) 紅茶パウダーを練り込んだチョコとミルク風味のビスケットのコンビネーションは絶妙。紅茶味のチョコ菓子はレアなのでポイントが高い!

 ということで、今日の注目単語は銀箔。金箔は beaten gold, gold foil, gold leaf なので、銀箔は gold と silver を入れ替えて、beaten silver, silver foil, silver leaf。ちなみに箔の厚さは、foil>leaf。このfoilは「(金属の)箔」で、アルミホイル(aluminum foil)にも使われていますね。他には、giltという単語も金箔(金粉)を表します(銀箔はsilver gilt)。ギルトって確かドラクエの貨幣か魔法かに出てきたような気がしますが・・・これ、なんと guilt(有罪)と同音異義語(homonym)です。元は動詞のgild(金箔をきせる、金めっきする、金色に塗る)の過去分詞のようです。細かいことですが、金箔を「きせる」って言い方は奥ゆかしい気がします。

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