berry
前に、blueberry の発音(第一音節に強勢)について書きましたが、berry とは、植物学的な分類を指す名称ではなく、多肉質の小果実の総称なのだそうです。berry のつく果物を thumbing through してみると、英語の場合は植物の科を超えて、かなり概念が広いことに気づきます。
・blackberry ブラックベリー/黒イチゴ(バラ科)
・blueberry ブルーベリー(ツツジ科)
・boysenberry ボイゼ(セ)ンベリー(バラ科)
注1:ローガンベリー・ブラックベリー・ラズベリーの交配新種
注2:英語では s が濁って発音。Boysen は開発者の人名。
cf. ブルボンのお菓子は「ボイセンベリーチーズケーキ」
・cranberry クランベリー/ツルコケモモ(ツツジ科)
・gooseberry セイヨウスグリ/グーズベリー(スグリ科)
注1:発音は、[gu':s~]と[gu':z~] の2種類。
注2:次の成句で「邪魔者」の意もあり。
play gooseberry 《英口》 ありがた迷惑な同行者/同席者になる
・juniper berry (セイヨウ)ネズ・杜松(ヒノキ科)
*お酒のジン(gin)の語源(ジューニパー→ジン)
・raspberry ラズベリー(バラ科)
注1:舌を両唇にはさんで震動させるヤジ(軽蔑の念)の意もあり。
ex. 《俗》 give/get a/the raspberry(バカにする/される)
注2:p は黙音
・strawberry イチゴ/ストロベリー(バラ科)
~berry のつく単語は、やはりどの場合も berry ではなく第一音節の方に強勢が置かれていました。意外にも(You'd be surprised.)、gooseberry や raspberry には裏の意味もありました。
余談になりますが、キウイフルーツ(kiwi fruit)は原産地の中国から20世紀初頭にニュージーランド(New Zealand)に持ち込まれた当時、Chinese gooseberry と呼ばれていたそうです。ところが、これをアメリカに輸出する際、悪化していた米中の国際関係を考慮し、ニュージーランドに生息する飛べない鳥(kiwi)に外見が似ていることから、kiwi fruit と名づけられた経緯があります。ちなみに、我らが英会話サロンの “fruit master” によれば、 kiwi fruit は、あの fluffy な皮ごと食べるのが通なのだとか。
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