ボクシング
ビジ英L9のWord Watching でボクシング用語由来の「pull no punches(手心を加えない)」が解説されていました。これは、ボクシングの、pull one's punches パンチを引っ込める→手加減をする、の反対の表現で、現在では否定形が主流とのことです。
また、4/21のビジ英、最初の見出し語「duke it out」は、2006年の6月の放送でクリスさんが「throw in the towel(降参する)」の解説時にボクシングつながりで紹介していました。
このように、ボクシング用語から一般化した表現も意外に多いようです。以下、ボクシングに由来or関連する語句・表現を、ビジ英を中心にまとめてみました(括弧内はビジ英テキストのページ数)。
・be all over but the shouting 勝負あった
*勝負の決着はついて歓声だけが残っているところから。but は「~を除いて」の意味の前置詞。
・chuck/throw/toss in the towel/sponge (主語が)降参する<セコンドがタオルを投入して試合放棄する(2006年6月号p.48,53)
・clinch ~を制する/勝利を収める/クリンチする(2006年6月号p.72)
・down and out ノックアウトされて/窮乏して(Lisa先生ものしり)
・duke it out とことんやり合う(<殴り合って決着をつける)(2007年4月号p.44,1st見出し語).
・force/push/throw ~ out of the ring ~を競争圏外に追い出す
・(straight) from the shoulder 単刀直入に *肩からすばやくストレートパンチを打つところから
・hit/strike below the belt 反則をする(ベルトから下を打つのはルール違反)
・(be) in the ring for ~ ~の競技に出ている
・mouthpiece マウスピース/スポークスパーソン(2006年12月号p.18)
・pull no punches 手心を加えない・手加減しない(2007年7月号p.53)
・put one's dukes up 戦う準備をする
・put someone down for the count (人)を打ちのめす
・ringside seat 最前列席
・be saved by the bell 土壇場で救われて(bell=ラウンド終了時のゴング)
・take off the gloves 本気で取り組む (<グローブを外して素手で殴る)
・take ~ on the chin (冷静に受け止める/じっと耐え忍ぶ<アゴにパンチをもらう)
・throw/toss one's hat in the ring (for~)(選挙/競争に)立候補する/名乗りを上げる(昔の賞金ボクシングの出場申込法から) *1912年、T. Roosevelt が使ったのが最初とされる(イデ由)。
boxing は「箱の材料、箱状のもの、箱詰め作業」の意味もあるので、boxing ring (ボクシングリング)は「箱状の輪」でちょっとしたoxymoron ですね。一方、相撲の土俵は文字通り、sumo ring でOKです。また、Boxing Day (ボクシングデー)と言えばクリスマス後の12/26(この日が日曜の場合は12/27)に郵便配達人/使用人など日頃サービスを提供してくれている人たちに箱に入れたギフト(Christmas box)を贈る日ですね。ボクシングをする日、ではありません(笑)。
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