冠詞

2006年11月26日 (日)

誰がために鐘は・・・

 a か the か、あるいはそれらの有無などによる冠詞の違いで意味が変わるイディオムを集めてみました。「the」が使われる場合には具体的な意味が生じる傾向があるようです。

in front of ~の前で/in the front of 最前部(首位)に・で
 待ち合わせする時に混乱の原因になる場合があるそうです。frontの冠詞に関して、例えば、劇場の外の前なら無冠詞(in front of the theater)で、ホールの中の最前列ならtheをつけます(in the front of the theater)。ついでに、ホテルの「フロント」は英語ではfront desk ということで、こちらも混乱の原因になることがあるようです。

pull off a coup 大成功する/pull off the coup クーデターを起こす
 coup の発音は[ku:]で、pが黙音。フランス語由来の単語ですがクーデターのクーということで覚えられそう。「pull off ~」は、具体的な目的語(victory, audition, maneuver, etc.)をうまくやる時に使えるのでいろいろ応用できそう。私のイメージは「木などにしっかりと打ち込んである釘がうまく抜けた!」という感じです。なかなかうまく抜けないんですよね、これが。ついでに、釘に関連する表現に hit the nail (right) on the head (図星である)があります。「ちょうど釘の頭を打つ」で、まさにピタリと当たる様子がよく伝わる言い回しです。

ring a bell ピンとくる/ring the bell ピンとくるor(商品などが)ヒットする<the bell=福引きで鳴らす鐘
 日本語の「ピンとくる」は曖昧ながらも絶妙な表現だと思うのですが、この「ピン」は何かを思い出した時の音のようにも思えます(由来は不明)。英語ではその音が鐘の音で表現されているようです。一般に英語圏の鐘の音は、日本の除夜の鐘のような重苦しい音ではなく、澄みきった透明感のある音の象徴のようで、例えば、It's as clear as a bell. (=とても明白です。<ビジ英11月号p.56)という表現があります。

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2006年9月27日 (水)

母音の前の「the」の発音

 NHK「ビジ英」10月号、杉田先生の巻頭言に「クリスさんは母音の前でも(theを)全て「ザ」と発音します」とありました。いわゆるジ・エンドのパターンで有名な、母音の前は「ザ」じゃなくて「ジ」になる、というルールは絶対ではないようです。そういえば、最近見た「新感覚☆キーワードで英会話」の紅嬢も母音の前で思いっきり「ザ」と発音していました。もともとアクセントを置く場所でもないし、要はしゃべる本人が発音しやすい方でよいということなのでしょう。

 さて、安倍新内閣の発足でニュース番組も慌しいが、今週から「NEWS23」の女性キャスターが草野アナから膳場アナにtake overでちょっとびっくり。NHKのアナウンサーがフリーになるgo freelance)傾向は、NHK愛好家NHK fancier)の私としては気になるところ。NHK→TBSのパターンは、思いつくだけでも福島(敦)アナ、久保アナ、草野アナ、膳場アナと非常に多い気がします。

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