ビジ英→実ビジ

2009年4月17日 (金)

luminescent adolescent

昨日の「実ビジ(L2-1)」Daily Quizではteenager(s) の入れ替えとしてadolescent(s) が登場。使わないせいかすっかり忘れていました。そこで、何とか韻を作ろうとしたのですが、すぐに思いつかず・・・。まずは語源からアプローチすることにしました。すると、adultと同じ語源(ラテン語由来)であることがわかりました。

adolescent 青年(期の)
<adolescere 成長する+-ent(形容詞化接尾辞)
 =成長する(人)

adult<大人(の)adultus(ラテン語)
<adolescere 成長する+-tus(過去分詞語尾)
 =成長した(人)

①はluminescent(発光性の)のスペルを連想します。ちょっとおかしな表現ですが、luminescent adolescent(ピカピカの青年?)とすれば「脚韻+L音共通」でいいかも・・・。後半の「-éscent」はスペルとアクセント位置が同一です。ということで、luminescent adolescent脚韻型のリストに追加します。なお、「青年期・思春期/青年らしさ」の名詞はadolescenceとなっています。
一方、②は汎用性の違いからか、①に比べると原形からかなり省略されているようです。語尾のあたりはbuilt(buildのpp)やspilt(spillのpp)を連想させます。adultのアクセントは前と後ろの2種ありますが、発音のしやすさから私は後ろに強勢を置いています。

余談ですが、「青年期」がらみでは過去にこんな韻も作ったことがありました。

poverty at puberty 思春期の貧困

頭脚両韻型です)

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2008年11月14日 (金)

アハ

以前、ビジ英で取り上げていた「アハ」に関してまとめてみました。

Uh-huhUh-uhの違いに注意!~

Uh-huhは尻上がりのイントネーションで肯定・同意を示す。

 ◆発音はこちらで「発音を聞く」をクリックして下さい。

Uh-uhは尻下がりで、否定・不同意を示す。①と同じUh-huhとつづることもある。

 ◆発音はこちらで「発音を聞く」をクリックして下さい。

 よく聞くと、①アハ(↑) ②アア(↓)で全く違うのですが、①のあいづちのUh-huhを言うつもりが、イントネーションを何気なく平坦に発音してしまうと、②の不同意にとられるおそれがあり注意したいところです。相手の発言に同意する場合は、①アハ(↑)と元気よく呼応した後、すかさず自分のコメントを出して会話をふくらませていけたらいいですね。

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2008年6月15日 (日)

実践ビジネス英語(L6)

最近の実ビジ、Lesson6からの抽出作業です。
まずは、頭韻表現から。

worth someone's while (人の)時間をかけるだけの価値がある
the cream of the crop 選び抜かれた精鋭
the best and (the) brightest 最高の人材

下2つは互いに言い換えが可能。2つめはtextではcream-of-the-crop と形容詞形で出ていました。ちなみに最後の表現は最上級のダブルですがよく見ると頭脚両韻型です。
そういえば何かの歌に「taller than the tallest tree」という歌詞が出てきました。最上級をさらに比較級で強調した詩的な表現だと思いました。

次は脚韻もどき。

overachiever とくに優れた成果を上げる人

最後はpunがらみの表現です。

bad pun だじゃれ(punだけで「だじゃれ」のニュアンスが強い)
hone a horn ツノを磨く *[houn] と [ho:n] (能力を磨くのも可) 
staple stapler 重要なホチキス

そのうちセットフレーズ集の中に、bad pun のような「冗長表現(pleonasm)」もまとめてみたいと思います。

さて、私の今年の英語?の目標の1つに、「空耳作品を作り、空耳アワーで採用されること」というのがあります。だいぶ時間がかかったのですが、1作目の「空耳」が出来上がり先週投稿しました。ふだん洋楽をあまり聴かない上に、歌詞をまともに英語で理解しようとしてしまうのでなかなか難しいですが、1,2ヶ月番組を見てダメだったらまたチャレンジします。

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2008年1月20日 (日)

Green Wedding の復習

ビジ英の復習記事はすごく久しぶりの気がしますが、今もいちおう毎回欠かさず聞いています。今回のLesson8はブログ的にも収穫が多かったです。ここで気になった単語をまとめてみました。

1.押韻表現($はオリジナル、ただしcollocationの裏付けなしです)。
Repeat型
$adjacent to Jason ジェイソンのすぐ隣 *[dзe'isn] 部が同一
$alter the altar 祭壇を改造する *発音[o':ltэ(r)] が同一

頭韻型
Ban the bulb. 白熱電球禁止(スローガン)
blushing bride 頬を染めて恥じらう花嫁
$groovy groom イカした花婿
a sight to see 見もの
 cf. set one's sight on ~に照準を合わせる(12月号L7)

2.~する人/もの(接尾辞)
お正月に関連記事をまとめてあったのでよい復習になりました。
purifier(浄化装置)<purify 動詞語尾のyはiに変化
activist(活動家)<active 形容詞につく接尾辞は「ist」だけ!
vegetarian(菜食主義者)<vegetable 語尾のbleが欠落、音の繋ぎにrが挿入。

最後の語形変化は、日本語の「マヨネーズ(mayonnaise)→マヨラー(mayoler?)」の変化にちょっと似ていておもしろいと思いました。

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2007年11月12日 (月)

羅列型(病気編)

ビジ英の中ではときどき羅列(listing)型の台詞まわしが見られます。2006年1月のビジ英のビニェット中では、traveler's diarrhea(旅行者下痢症)についてのこんな会話がありました。

A: It can set off nausea, fever and stomach cramps.
H: You're also at high risk for common colds, skin rashes, influenza and respiratory infections.
(2006年1月号p.62, Alvarez&Heinrichs)

A: それ(旅行者下痢症)は吐き気発熱胃けいれんを引き起こす可能性があります。
H: それに風邪皮膚炎インフルエンザ呼吸器感染症にかかるリスクも高いですね。

「~症」を表す「~ia」
 なぜか病気(系)を表す単語はaで終わるものが多い気がします。例えば、上述のnausea(吐き気)やasthma(ぜんそく)など。とくに、-iaで終わるものは「~症」と訳されているものが多く、通常その語尾にアクセントは置かれないようです。
amnésia 記憶喪失/健忘症 
anémia 貧血(症)
hérnia ヘルニア 
insómnia 不眠症
pneumónia 肺炎 

器官の「~炎」を表す「~itis」 
 
この接尾辞「itis[ra'itэs]」の原義はinflammation(炎症)であり、その最初の「i」にアクセントが置かれる傾向があります。
arthritis 関節炎arthro(=関節)+ itis
gastritis 胃炎gastro(=胃)+ itis 
neuritis 神経炎<neuro(=神経)+ itis 

 また、「-itis」を語尾につけて、おどけて「異常な状態・状況」「~魔・狂」を示す複合語を作ることができるようです。他に「~魔・狂」を表す単語としては、bufffreak がありました。
baseballitis 野球狂
telephonitis 電話魔

最後に、上の会話中に出てきたrespiratory の元の動詞はrespire ですが、-spire 系の動詞についてはまたの機会に・・・。

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2007年10月11日 (木)

羅列型(1)

これまでのビジ英で出てきた羅列型のセリフを振り返る新シリーズです。

●You know, the ozone hole, the greenhouse effect, overpopulation, chemical pollution, poisonous radiation and so on. (1997年9月号p.36, Kim)
 「つまり、オゾンホール、温室効果、人口過密、化学物質による汚染、有害な放射線などですね。」
 私がビジ英を聞き出してまもなくの頃のものです。どちらかというと私は音をまるごと塊として覚えていくタイプです。punrhyme は補助的な手段ですが、もしも小細工なしで、音のユニークさだけで覚えられる単語、フレーズ、センテンスに出会えたらとてもラッキーです。

●...they sulk and call me skinflint, miser, tightwad, penny pincher and so on.(2006年10月号p.40, Fine)
 「彼ら(子供達)はふくれっ面をして、私のことをどけちだの、守銭奴だの、しみったれだの、せこいだのと言うのですよ。」
 それにしてもひどい言われようですね~(笑)。訳の方は自分なりに各単語を調べ直し、杉田先生とは最初の2語の訳語を入れ替えました。miser は小説「A Christmas Carol」のScrooge, the miser のイメージが強いとのことなので、訳語はあだ名っぽく「守銭奴」とした方がしっくりくるのではないかと・・・。「ケチ」で私が思い浮かぶのは形容詞のstingy くらい・・・。ちなみに英辞郎(アルク)で「けちな」を日英検索すると実に37個の見出し語がありました。

 もしこれまでのビジ英で、羅列型のセリフにお気づきになった方がいらっしゃいましたらご教授いただけると嬉しいです。

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2007年9月 7日 (金)

テレグノシス

 以前活躍した競走馬にテレグノシス(Telegnosis)という名マイラーがいました(今は種牡馬)。ビジ英L12では、ITを利用して場所や時間にとらわれない労働者= teleworker の解説で松下さんが「tele = far away」と説明してくれました。telepathytelephonetelevision の例を考えるとなるほどわかりやすい接頭辞です。ちなみに、television に関する動詞としては、televise 「テレビ放送する」、teleview 「~をテレビで見る」があります。冒頭のテレグノシスは、 telegnosistele(遠くで)+gnosis(認識・霊知) で「透視力、千里眼」という意味だそうです。
 ここで、「tele」で始まる単語を集めてみました。なんとなく、神秘的な雰囲気も漂う単語群です。

telediagnosis (病状の)遠隔診断
 <tele(遠くで)+dia-(横切って)+L.gnoscere(認識)
telegnosis 透視力/千里眼
telephotograph 望遠レンズの写真(を撮る)
telescope 望遠鏡
telesis (ある目的のための自然力や社会状況の)意図的利用
telesthesia(tele+esthesia=感覚)遠感現象
 ex. 遠くにいる肉親が負傷した際, 同じ部位に痛みを感じる
telethon(television+marathon)長時間テレビ番組(慈善目的)
telework(=telecommute) 遠隔在宅勤務

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2007年3月 6日 (火)

ビジ英・2月号の復習-可能性-

L11の「あんな時、こんな時」は可能性があると言う時でした。

chance について
 杉田先生の説明だと、chance は「可能性」の意味では複数形で使うことが多いとのことでした。一方、遠山顕先生の連載記事「英語の森探検隊」(AERA English, 4月号)ではちょうど「可能性を語る」がテーマで、「a ~ chance」がたくさん出てきていました。

He stands a chance of winning gold.
(彼は金メダルをとるチャンスがある。)
The forecast said there was a zero/40% chance of rain today.
(天気予報は今日は降水確率ゼロ/40%と言っていた。)
There is a slim/fat chance of that happening.
(それが起こる可能性はほとんどない。)
There's a snowball's chance in hell.
(チャンスはまるでない。)

 ③はslim chance でもfat chanceでも「可能性がほとんどない」で同じになるのがおもしろいと思いました。fat ~ は反語表現で、単独で「Fat chance!(ありえない!)」のように使うそうです。
 ④は「(灼熱)地獄における雪玉の持つ可能性」というドラマチックな表現でいかにも遠山先生好みという気がしました・笑。

可能性を表す副詞群について
 上述のAERAの記事で、遠山先生が「probably は8,9割、possiblymaybe と似て五分五分が相場」と書かれていました。
 また、バベルの「翻訳検定対策講座」のテキストでは、確度の高い方から、
probably(70~80%)maybe≧possibly(30~50%)>④perhaps の順でした。
 一方、「Eゲイト英和辞典」のネットワークでは、
probablymaybe(米語でよく使われる)=perhaps(maybeよりもformal)≧possibly の順でした。

 う~ん、それぞれの確度(蓋然性)は、話し手/書き手の主観も絡んでくると思うので定量化はなかなか難しいということなんでしょうか。ただ、possible に関しては本来、五分五分の「客観的な」可能性を表すので、むしろmaybe perhaps の確度が話し手や状況によって上下するということなのかもしれません。
 まとめると、probably は明らかに確実性が高く、残りの3つはどれもだいたい五分五分を示し、口語でmaybe、formalにはperhaps、客観的な意見としてpossibly を使うということでよさそうです。

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2007年2月12日 (月)

ビジ英・2月号の復習その2

There's a fine line between frequent sick leave and chronic absenteeism.(p.18中ほど)
度重なる病欠と常習的な欠勤との違いは紙一重です。

a fine line between ・・・と・・・との間の微妙な違い
 確か少し前のビジ英で、walk/tread a fine/thin line between (・・・と・・・の間の問題で物議をかもすのが必至の決断をする)という表現も見出し語になったことがありました。別の言い方では、It's very difficult where to draw the line....があります。白黒つけられない、どちらとも言えない「微妙な領域」はgray area ですね(日本語ではグレイゾーンと言ったりしますが英語だとarea しか出会ったことがありません)。

absenteeism 計画的欠勤、サボリ癖
 これと対照的なのが、presenteeism 「欠勤すると失業するかもしれないという恐れなどから正当な欠勤理由があっても出勤してしまう状況または感情」(p.27)ですね。
 接尾語の-ism racism(人種差別,1933)からの類推で -ism が差別という概念にも使われるようになった(1960年代以降)とされています(昔のビジ英より)。
(例)
sexism 性差別(1968)
ageism 年齢による差別(1969)
lookism 容姿による差別(1978)
nepotism 縁故者びいき

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2007年2月11日 (日)

ビジ英・2月号の復習その1

sanction 制裁措置/認可/認可する(p.13,1(b))
 見た目が名詞の動詞ですね。同じパターンとして、function(機能する)を思い出しました。そういえば、見た目が形容詞の名詞periodical 定期刊行物(1月号,p.62)もありました。

dovetail (with~) ぴったりと当てはまる(p.14)
 この単語を見たとき、鳩の尾っぽ・・・って???と思ってしまいましたが、鳩尾(きゅうび)型のほぞを用いて架材を接合するところからきているようです(クリスさんも同様の説明あり)。ちなみに鳩尾は「みぞおち(=胸骨の下のくぼんだ所)」とも読むそうです。dovetail の同意語は、interlock(1月号,p.48)、mesh(2月号,p.17,3(b))。mesh はいわゆるメッシュのイメージが強いですが、「歯車のかみ合わせ」のことも言うんですね~。

ところでL10(1) では(親族の)死に関する表現が出てきていました。現在私は、
I am in mourning for my father-in-law who passed away a week ago.
なので、ズシリと重く感じています。

気になった他の表現を列記します。
pay homage to one's ancestor(s) 先祖の墓参りをする/先祖に敬意を表する(2月号,p.10)
say one's prayers お祈りをする(1月号,p.62) prayer 「祈り」と「祈る人」は同形なんですね。

2月は生と死の別れの多い季節と聞きます。私も、今月に入って「I've never caught such a bad cold.」な風邪を引き、いまだに本調子ではありません。季節柄、どうぞみなさんもお体をご自愛なさってお過ごし下さい。

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