映画・テレビ

2006年12月10日 (日)

ブラいち!

 ついに出ました、「のだめ」の千秋君+Rising☆Star(rising star=期待の新星)オーケストラによるブラームスの交響曲第1番。原作の「のだめ」は読んでいないものの、だいぶ前に、のだめ関連グッズとしてCDが発売されていたので、いずれ出てくるはずと思っていました。この曲は私の最も好きな交響曲の1つです。昔、私の高校入学が決まったとき、父親に「お祝い、何がいい?」と聞かれ、迷わず「ブラームスの交響曲第1番のレコード!」と言って買ってもらったのを思い出しました。そのレコードは「カラヤン+ベルリンフィル」という最強コンビでしたが、のだめの方のCDの指揮と演奏は実際には誰がしているのか?といった素朴な疑問も残ります(笑)。ま、それはさておき、この曲は実に重く深く、いろいろなことを考えさせてくれます。
 ブラームスの作曲の姿勢はまさに職人そのもの。着想から20年近くかけて作られたこの交響曲第1番はドイツ語で「Schmerzenskind(手のかかる子供)」などと表現されたりしますが、これはこの曲の難しさと、生涯独身を通した彼が無類の子供好きだったことをひっかけていて実に言い得て妙(How true.)だなと思います。
 余談ですが、私がブラームスの曲を人前で演奏したのはたった1曲、ヴァイオリンソナタ第1番(第1楽章)だけです。その時は、弾いている自分は楽しくても聴いている人にとってはどうかな?といった疑問が残り、技術的な問題は別にしても、自分にとってのブラームスはやはり「聴く」作曲家なのかも、と反省した記憶があります^^;

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2006年11月22日 (水)

Sオケ、最高!

「のだめ」が第6話まで来ました。

 Sオケの進取の気性(gumption)は聴衆を楽しませ、私を明るく前向きにします。 普段のSオケはアットホーム(homey)で、楽しかった高校の部活(=室内楽部、chamber music club)を思い出しました。もし音大があんな楽しい場所だったら通ってみたいと思いました(もちろん能力があったらの話ですが^^;)。  そして、シュトレーゼマンと千秋君との最初にして最後?の競演はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番でした。私も大好きな曲ですが、最近では第1楽章を女子フィギュアスケートの村主選手が演技曲に使ったり、第2楽章の主題が名曲「All By Myself」のイントロ部分に使われたりしてますね。巨匠というのは・・・やはり大きな存在です。まず巨匠と出会う幸運が必要であり、そして巨匠から全てを吸収するには時間があまりにも限られている。それだけに巨匠と共有できる時間が美しく尊いものとして感じられるのです。

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2006年10月26日 (木)

のだめカンタービレ・その2

 第2話を見ました。だんだんドラマのペースにも慣れてきました。今回のメインはベートーベンのVnソナタ第5番「春」。私めも少し練習したことがありますが、とてもいい曲ですね~。この曲には少しモーツァルトっぽさも感じます。ところで、千秋様は飛行機&船に乗ることに対して異常な恐怖を感じるため、ヴィエラ先生のもとへ海外留学できません!

飛行恐怖症aviatophobia / aviophobia / flying phobia / pteromerhanophobia
 もし会話で使うなら迷わず flying phobia でしょうね。余談ですが、前にカナダ人の方と話していて、fright (恐怖)が flight (飛行)に聞こえてしまい話がこんがらがってしまったことがあります。なら、「飛行の恐怖」は flight fright となり、「l」と「r」の発音練習にもってこいです。あと、avi~ は「鳥→飛行」に関係する語根(例:aviator=飛行士、avian flu=鳥インフルエンザetc.)なので最初の2語はイメージがしやすいかも。

海洋恐怖症thalassophobia 
 乗船に対する恐怖症というのはちょっと見つかりませんでしたので、強いて挙げればこれでしょうか・・・。ギリシア語のthalassa(海)からの派生語のようです。

 そういえば、その昔、ブラームスがケンブリッジ大学からの名誉博士号授与を断った理由の1つが、イギリスへの船旅がとても嫌だったからという話を思い出しました(英語が不得手で嫌だったという説もあります)。

 -phobia 「-恐怖症」はびっくりするくらいたくさん種類がありますが、頻度の高いものは、acrophobia(高所恐怖症)、hydrophobia(水恐怖症)、claustrophobia(閉所恐怖症)あたりでしょうか。最近では、ITなど新しいテクノロジーに嫌悪感・恐怖心を持つことを technophobia と言うそうです。あるいは大きなくくりでneophobia(新しいもの嫌い)でしょうか。形容詞形はいずれも~phobic。反対に「~好き」は「~philia」、その形容詞形は「~philic」。いろいろな恐怖症に興味がおありの方はPhobia Listをご参照下さい。意外な恐怖症が見つかるかもしれません(笑)。

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2006年10月18日 (水)

のだめカンタービレ・その1

 これまで何人かの方に「おもしろい」と紹介されて、結局原作を読まずに今日まできてしまいましたが、ついにっ!月9でドラマがスタート。そして、なぜか!我が家には「のだめ」の記念すべき新連載スタートの第一話が掲載された雑誌「Kiss」が1冊だけ存在します。家内が別の漫画を読みたくて買ったものらしいのですが、私も家内も漫画雑誌を買うことは滅多にないだけに不思議な縁(curious coincidence)です。
 ともあれ、始まりからベートーベンのピアノソナタ・「月光」(第3楽章)や「悲愴」、モーツァルトの「2台のピアノ~」などなど、ストーリーの展開と合わせてクラシック音楽も楽しめて、適度なコメディタッチとシリアスさのバランスが心地よかったです。手元に唯一ある「第一話」を先ほど読んだのですが、ストーリーとキャラ設定がかなり忠実に再現されているように思いました。ただ、ドラマの中で、千秋君ののだめに対する振る舞いに多少行き過ぎ(going too far)を感じたところもありました。例えば、細かい話ですが、千秋君がのだめの「手」を力任せに叩く(slap)シーンなどは、「手が命」のはずのピアノ専攻の音大生(同士)にはちょっとキツいシーンでした。ひょっとして千秋君は原作でもちょっと乱暴なところがあるのでしょうか?(ドラマで単に誇張されていただけならよいのですが・・・)。

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