日記・コラム・つぶやき

2007年11月23日 (金)

イズム

ism」はもともと、①学説、主義、傾向などを示す接尾辞ですが、とくに1960年以降は②差別・ひいきといった意味で使われることも多くなったようです(昔のビジ英より)。これらのうち、最近気になった単語をまとめてみました。

学説・主義・傾向
Darwinism ダーウィン説(ビジ英10月号,p.75中ほど)
 いわゆるダーウィンの進化論(Darwin's theory of evolution)ですが、最近では一般化して、発展や淘汰のしくみを指して、日本語でも「経済/社会/言語のダーウィニズム」と言ったりするようです。
environmentalism 環境保護主義/環境決定論(ものしり英語塾11/19,20)
 「環境保護主義」は今や一般常識として国際的にかなり浸透し、環境保護団体 Greenpeace の活動などにも象徴される考え方ですね。一方、心理学の分野では、人格形成が遺伝よりも環境が支配的であるとする「環境決定論」という意味もあるそうです。似た意味で「Nurture is above nature.(育ちは遺伝より大切である)」という格言もありました。
absenteeism 計画的欠勤・サボリ癖
 これも現代病の1つでしょうか。ちなみに本ブログの勘違い英会話のトムもちょっとこの傾向があるのかもしれません。これとは対照的に、presenteeism(欠勤すると失業するかもしれないという恐れなどから正当な欠勤理由があっても出勤してしまう状況または感情)という単語もあるそうです(ビジ英2月号,p.27)。

 その他、vandalism(故意の破壊行為)などもありました。この単語はヴァンダレイ・シウバ(格闘家)からの連想で覚えました。

差別・ひいき
 この用法は、racism人種差別,1933年)の概念がきっかけなのだそうです。以下、( )内はその語が作られた年を示します。
ageism 年齢による差別(1969)
chauvinism 極端な排他主義/性差別主義
 ex. male chauvinism 男性至上主義
lookism 容姿による差別(1978)
nepotism 縁故者びいき
sexism 性差別(1968)

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2007年11月22日 (木)

お知らせ(revised)

今回は、いつもお世話になっております読者の皆様にお知らせがあります。

本日(11/22)発売の月刊誌「AERA English(1月号),p.23」に、このブログを軸とした私の英単語学習法の紹介記事を載せていただいきました。今までこのブログの中でご紹介できなかった「語源マトリックス(接頭辞と語根を2次元のエクセル表にまとめたもの)」も取り上げていただいています。皆様の英単語学習にお役に立つかどうかは自信がありませんが、ご参考までにご一読下されば幸甚です。

本ブログの構造はちょっと雑然としていますので、上記の記事のポイントに従ってカテゴリーを仕分けしてみました。

英単語に関連して、
①法則を見つける→語源、語源マトリックス、アクセントの法則
②韻に着目する→語呂
③自分で物語を作る→Theater DUO勘違い英会話

また、英単語の記憶法に関する私の大まかな考え方を以前に考察したことがあります→こちら

それでは、今後とも本ブログをどうぞよろしくお願いいたします。

追記:
「語源マトリックス」はエクセルで作っています。日々更新中なのですが、もし現時点の元ファイルを見てみたいという方がいらっしゃいましたら、メールにて添付送付をさせていただきますのでご連絡下さい(もちろんfree of chargeです)。今後は、何とかブログでうまく閲覧できるようにしたいと考えています。

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2007年11月 7日 (水)

記憶法(revised)

 1年くらい前に単語の「記憶法」について自分の考え方を書いたことがあるのですが、それを今回見直してみました。私が難しい単語を記憶する時はとりあえず以下の方法のいずれかを頼ってみます。

 (1)語源(etymology)
 (2)連語(collocation)
 (3)(rhyming)
 (4)語呂(pun)
 (5)反復(repeat)

 (1)は意外な事実がわかることがあって単純に楽しいですし、(2)や(3)で覚えたものは語にまとまりがあるので表現に重厚感が出せます。(3)、(4)は音に頼る記憶ですが、他にも、自分の好きな歌の歌詞などに出てくればlucky ですね。記憶に関しては、ある程度の塊(chunk)の方が頭に残りやすく、あまり見なれない短い単語を単独で覚えるのは逆に難しいような気がします。
 また、英会話では頭が英語モードなので、(4)に日本語のだじゃれを使っていると会話にスムーズさを欠く恐れがあるかもしれません。私の場合は、(4)は知っている単語の発音をネイティブっぽくするのに使っているかもしれません。小学生の頃聴いていた「基礎英語」でcamera がどうしても「木村」に聞こえたのが始まりで、hierarchy (ヒエラルキー、階層) が「Hi, Araki!(は~い!荒木)」とか(笑)。余談ですが、アメリカの学生さんなどはeuthanasia (安楽死)を「youth in Asia(アジアの若者)」という語呂で覚えるという話を聞いたことがあります(でもこれ、なんだかhate-crime (人種差別犯罪)を誘発しそうという意見もあって微妙です・・・って考えすぎ?)。
 最後の(5)は力技。例えば、頻繁に使うようなログイン時パスワードに使用して毎回打ち込んで覚えるという荒技もあります。もちろんパスワードに単語だけを使用するのは危険ですが、うまく数字や記号と組み合わせて打ち込めば安全かつ効果的な学習法になると思います。ま、もちろんニーズのない無機質な単語を無理やり覚える必要はないのですが・・・。

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2007年11月 4日 (日)

記号系

化学系の英語論文を書く時に最も参考になる本の1つに、アメリカ化学会(ACS)が出している「The ACS Style Guide」があります。今回はこの本をベースに、記号の中でもとくに句読点(punctuation)の一般的な使い方に焦点を当てて自分なりにまとめてみます。

①「'アポストロフィapostrophe/プライムprime
②「,コンマcomma [kα'mэ])cf. coma [ko'umэ] 昏睡状態
③「:コロンcolon [ko'ulэn])cf. colon 結腸(発音・綴り同一)
 →結腸のcolon についてはラジ子さんのブログに解説があります。
④「;セミコロンsemicolon

各論
アポストロフィ所有格、短縮形、文字・数字・記号の複数形を示します。
 記号等の複数形の例 the 1980's(1980年代)、three 7's(3つの7)
→ただし、この類のアポストロフィは最近は省略する傾向があります(1997年のビジ英で既に省略例あり→3R's)。
 プライム: 2’を日本語ではなぜか「にダッシュ」と言いますが、英語読みでは「two prime」と発音します。この「’」は発音の第一アクセントの場所を示す記号(primary accent mark)の転用のようです。あくまでもダッシュ(dash)は「―」のことで、ハイフン(hyphen)「-」もその1つです(ACSの定義)。

年月日の日付と年の間には「,」を入れます
 Tuition will be raised by nearly ten percent as of April 1, 2001. (DUO3.0, No.333)
 2001年4月1日から授業料が10%近く値上げになります。
 →ただし、日付がない場合には、コンマは必要なしですが月名は完全にスペルアウトする必要があります(ex. April 2001)。

 ついでに日付の書き方についてDUOに解説があります。
米国式:月/日/年 11/4/2007
英国式:日/月/年 4/11/2007
→ビジネス文書では混乱を避けるため、月名(あるいはその略語)はスペルアウトするべきとされています(日向先生のビジ英より)。

コロンの役割
 先行する情報の説明/展開に語・句・文を導入する時に使います。動詞や前置詞とそれらの目的語の間に用いるのはNGです。
 The electron density was studied for the ground state of three groups of molecules (1) methane-methanol-carbon dioxide, (2) water-hydrogen peroxide, and (3) ferrous oxide-ferric oxide.
 3群の分子の基底状態に対する電子密度が調べられた:(1)メタン-メタノール-二酸化炭素、(2)水-過酸化水素、(3)酸化第一鉄-酸化第二鉄。
 なお、日本語では列挙するときの番号に、1)のような片かっこをよく使いますが、英語では(1)のような両かっこが正式です。

セミコロンの役割
 接続詞を用いずに独立節同士を分離する時に使います。独立節と従属節の間は通常のコンマで十分ですね。
 All solvents were distilled from an appropriate drying agentTHF and ether were also pretreated with activated alumina.  
 全ての溶媒は適切な乾燥剤存在下で蒸留し、THFとエーテルは活性アルミナで前処理も行った。
 なお、「コンマが既に使われている事項」を区切りたい時もセミコロンを使います。

 以上、なるべく一般性の高い事項に絞ってまとめてみました。この他、ハイフンのつなぎ方(hyphenation)や数学記号の使い方にはかなり厳密な規則があります。日本化学会でもようやく昨年、化学英語に関するスタイルガイドが監修され、体系が整備されてきました。

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2007年11月 2日 (金)

国名・地名(Revised)

先日、mijoka さん、gunn さんに勉強させていただいた、国名がらみの話題を簡単にまとめてみました。

-land で終わる国名
 基本公式は2つあるようです。
①「民族名+land=国名
AngleEngland *the English(イングランド人)
FinnFinland *nが1つ欠落する
ÉrainnIreland *the Irish(アイルランド人)
PolePoland *形容詞/~人はPolish [po'uli∫] ⇔ polish(磨く)は[pa'li∫]
ThaiThailand *日本語ではタイ(王国)なので要注意

②「地名/地形+land=国名
Iceland スカンディナビア語で「氷の島」
Netherland オランダ語で「低い土地」
 *「オランダ」はポルトガル語経由の日本独特の呼称
New Zealand ラテン語でNova Zeelandia=「新しい海の土地」
Switzerland Schwyz州<古独語 swaijazari「酪農場」の転訛+land
 
*Swiss スイス人/スイスの(タイと同じパターンで注意)

その国の人は「~lander」または「民族名+ish」が基本形です。あるいは「形容詞形+people」でもいいですね。
 一方、中央アジアから中東にかけての地域では-land の代わりに-stan (ペルシア語で国・地方を意味する接尾辞)がよく使われています。

Afghanistan アフガニスタン
Pakistan パキスタン
Kazakhstan カザフスタン
Uzbekistan ウズベキスタン
etc.

要注意の地名
Argentína [アージェンティーナ] アルゼンチン(Árgentineは形容詞/~人)
Athens [スンズ] アテネ
Belgium [ルジャム] ベルギー *発音注意。「ベルギー」はオランダ語発音。
Florence [flo'(:)r(э)ns] フィレンツェ(伊)
Georgia グルジア *米のジョージア州と同じ綴り&発音。
Mongolia [mauli] モンゴル
Munich [mju':nik] ミュンヘン(独) *発音注意。
Prague [pra':g] プラハ-Praguer (プラハ市民)
 *plague [ple'ig] は、疫病・災難/疫病にかからせる・悩ます
 $plague in Prague プラハの疫病
 *plaque [plaek] は、飾り額、盾/歯垢(プラーク)
Warsaw [ウぉーソー] ワルシャワ 

上述したplaque は歯磨き粉の宣伝でプラーク・コントロールのような形で耳にしますが、宣伝で専門用語をそのままカタカナ的に使う手法は、歯の分野でも「オーラル・ケア(oral care)」や「カリオロジー(cariology:齲蝕学)」などと目立ってきています。
また、plaque のように、総じて[ae]の母音は日本語ではなぜか「アー」と長音で表されることが多いような気がします(ex. fast food →ファーストフード)。

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2007年10月13日 (土)

コンプレックス

コンプレックス(complex)とは、心理学・精神医学的には、ある事象と本来無関係な感情が結合された「感情複合」の状態を指します。complex は元々neutral な単語ですが、日本においては、コンプレックス=「劣等感」というイメージが定着してしまっています。ちなみに劣等感は英語ではinferiority complex となります。
また、コンプレックスはフェティシズム(fetishism)と同義で使われることもあります。ただし、マザー(orファザー)コンプレックスは和製英語でした。
ということで、今回は正式な単語として辞書に載っているコンプレックスを以下にまとめてみました(俗語は除きました)。

心理系
guilt complex 罪責コンプレックス
inferiority complex 劣等感 ⇔ superiority complex 優越感
persecution complex 被害妄想(paranoiaとも)

心理的/性的思慕(主体→対象)
Electra complex 娘→父親
Lolita complex 大人→少女
Oedipus complex (主に)息子→母親
Phaedra complex 人→継子

複合体
cinema complex 複合映画館(略:cineplex)
educational-industrial complex 産学協同
military-industrial complex 軍産複合体

心理的なcomplex は平たく言えば「強迫観念」ですが、心理学や精神医学などの症例や、化学の世界では「錯体」を意味するなど、学術用語のイメージを引きずるため少し重たいカンジがします。なので、一般的には、obsession (ビジ英9月号p.40参照)あたりが使いやすいかもしれません。なお、ある病気をしたことによって他の病気を併発する場合の「合併症」には、complication を使います。

最後に、何かをしたくてたまらず「衝動的な」という意味の形容詞には次のようなものがあります(<は異常度)。
impulsiveimpetuousobsessivecompulsive

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2007年10月 5日 (金)

エレベーターの開閉ボタン

私はエレベーターの開閉ボタンを押し間違えることがよくあります。とくに人が慌てて乗ってきたりする時に、瞬時に「開」ボタンを選択して押すというのはかなり難しく、焦って「閉」を押してしまったり。そういうことって・・・ありませんか?この「開」と「閉」はとても似た漢字同士なのでやっかいです。最近は記号(△の組み合わせ)を用いて開閉ボタンを表示しているものもありますが、これまたお互いがよく似ていて余計わかりづらいのです・・・。では、のように色分けされている場合はどうか?「扉が開いている→乗れる状態→安全→Goサイン→・・・」。しかし、ガスボンベなどの開閉フダは通常、(元栓が開いている→アクティブな状態→危険→)と逆、なのでまたまたややこしいことになっています。

今日、会社のエレベーター(東芝製)に乗っていて、左右にそっくりに並んだ開・閉ボタンをまじまじと見て、どうしたら間違えずに押すことができるか考えてみました。そこでふと気がつきました。開ボタンは・・・左側にある・・・・? 早速、ネットで調べてみると、こんな記事を見つけました。「開ボタンはほぼ左」、これは!使えそうな法則ではありませんか。私にとっては開閉の漢字や△の記号をどっち?と焦ってオタオタするよりも、あらかじめ「開は左」と覚えておく(あるいは意識しておく)方が格段によい気がします。ただし、上の記事にも指摘されていましたが、法律や技術基準的には根拠がないということですので、念のためご注意を。

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2007年10月 1日 (月)

何一点?

昨日、娘を連れて多摩市にあるピューロランドへ行ってきました。そこで、なじみのない英単語に出合いました。Lloromanic と書かれたキャラクター商品のコーナー、カタカナで「ルロロマニック」とも。
何やら意味ありげなつづり。でもちょっと見た記憶がなく・・・最近ビジ英で習った「~nik(~愛好者)」ともつづりが違うし、その場で携帯電話の英和辞典(最近、搭載しました)を調べても、該当語なし・・・。結局わからず帰宅後ネットで調べると・・・ lloromanic がピューロランドの有名なキャラクター・シナモロール(cinamoroll)のpalindrome(回文)であることが判明。そういえば、その商品のところに鏡の世界に関係する説明がありました。全く気が付きませんでした。
回文ではなく、文字を並べ替えて違う単語ができるような単語(=転綴(てんてつ)語句、anagram)もありました。以前にどなたかのブログで、単語を入力するとその単語の構成文字を並び替えて違う単語へ(もしあれば)変換できるという面白いサイトがあるという紹介記事を読んだことがあるのですが・・・(すみません、たどり着けませんでした)。

さて、ここで、いきなりクイズです(papi さんご教授、ありがとうございました)。
(問題) グループの中で唯一の女性のことを「一点」と言いますが、その反対のグループの中の唯一の男性を指して何と言うでしょうか?

一点 ②一点 ③一点 ④一点

なにいってんだか・・・」なんて言わないで答えてみて下さいね~(by○杉先生風)

私の答えは、男性用と女性用をよく黒と赤の表示で分けることから・・・①かな?

「ファイナルアンサー!」の前に、「audience」を使ってみます。
Googleで検索をかけると、以下の結果が得られました。

①黒一点・・・18%
②白一点・・・81%
③緑一点・・・ 0.6%
④青一点・・・ 0.4%

あらら・・・白一点がダントツです。そういえば紅白歌合戦では男性が白組・・・さて、わからなくなってきました。
さて、皆さんのファイナルアンサーは何色でしょうか??

いろいろ調べた結果、どうやら①~④のどれも正式な言葉ではなく、まだ俗語の段階のようです。「紅一点」の由来は、11世紀の北宋の詩人・王安石が詠んだ詩「万叢中一点(緑一面の草の中に真っ赤な花(ザクロの花)が一輪咲いている)」とされています。この原典の裏返しを考えると、③緑(りょく)一点が最も妥当だと言えるかもしれません。確かに色彩的にもの補色はです。ただし、その定着率はググった感じではかなり低く、おそらく出典を理解している学のある方が③を用いる傾向があるようです。また、お隣・韓国では④(を意味するような表現)が実際使われているのだとか。

このあたりは色の問題も含めて、結構、議論のあるところのようで、その本質が文化論に発展することも・・・。おもしろい小話も載っていましたので、さらにご興味のある方は、こちら(371話)をどうぞ。

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2007年9月 9日 (日)

1周年

 おかげさまで、ブログ開設1周年(the first anniversary)を迎えました。この1年、ご愛読?して下さりありがとうございました。貴重なコメントをたくさんいただけたり、ブログを通じて読者の方とお近づきになれたりと、ブログを始めて本当によかったと思うこの頃です。これからも、「永久の未完成」(by宮沢賢治)をテーマに、(いい意味で)マイペースなブロガーでありたいと思います。今後とも本ブログをよろしくお願いいたします。
 ということで、今回のテーマは「1年」にまつわる語句を集めてみました。

annual 毎年の(=yearly
biannual 「年2回の」⇔ biennial 「2年に1度の、隔年の」
 ann(enn)はラテン語の annus (=year) から来ている接頭辞で、anniversary もしかりですね。それにしても、上の biannual と biennial の2つはややこしい関係です(綴りも微妙に違う!)。「biennial の方が出合う頻度が少ないから、2年に1回」と覚えることにします。次の項ではさらに複雑なことに・・・。

biyearly 年2回の(=biannual)/隔年の(=biennial
 「bi-(=2)+期間」のパターンは一般に、①その期間が2つ分ごとに1回、②その期間内で2回、の2通りの意味があるようです。つまり、contextによって①か②かわからない場合もあり、混乱を招く恐れもありそうです。①の意味では、副詞なら every two weeks などがこなれていますし、「隔~」の意味の形容詞としてはalternate がありました(in alternate years=隔年で)。
 一方、「bi-」のかわりに「semi-(=半分<ラテン語)+期間」とすると、全て「(その期間内で)2回の」の意味になります(semi+ennialは単語が存在しません)。
 調べてみると、あまり聞き慣れないながらも①のみを意味する単語が「週」、「月」、そして「年」にそれぞれあることがわかりました。とくに「年」に関してはトリッキーなので、年(ねん)には念を入れないと、ですね(笑)。

<まとめ>
・----------              ・semidaily(日2回の)
biweekly(隔週の/週2回の)   ・semiweekly(週2回の)
fortnightly(隔週の)
bimonthly(隔月の/月2回の)  ・semimonthly(月2回の)
bimensalbimestrial(隔月の)・----------    
biyearly(隔年の/年2回の)   ・semiyearly(年2回の)
biannual(年2回の)        ・semiannual(年2回の)
biennial(隔年の)         ・----------    

 semi の関連事項として、ギリシア語で「半分」を意味する「hemi-」も時々目にします。
ex. hemicycle 半円(形)・半円形の建物
ex. hemisphere (地球/天/脳の)半球/(活動・知識などの)範囲, 領域

paper wedding 紙婚式(結婚1年目を記念して行う式)
 私事ですが、我が家は10年目の錫婚式(tin wedding)を迎えました。代表的な「○婚式」を以下に挙げます。
 ・bronze wedding 銅婚式(結婚7年目を記念して行う式)
 ・silver wedding 銀婚式(結婚25年目~)
 ・golden wedding 金婚式(結婚50年目~)
 ・diamond wedding ダイヤモンド婚式(結婚60or75年目~)
 →詳細はこちらをどうぞ。

revolution 公転(cf. 自転は rotation
 cf. period of revolution 公転周期

※ブログの移設時になぜかコメントが転送できなかったので以下に記載します。

【コメント】

ブログ一周年おめでとうございます。
いつも興味深く拝読させていただいています。
マーシャ先生の講座でbiweeklyが出てきて2つの意味があることを学びましたが、文脈でどうやって
分かるのか?混乱しそうです。

これからもブログの更新を楽しみにしていますので
宜しくお願いいたします。勉強になります。!

投稿: Hilda | 2007年9月14日 (金) 07時41分


Hilda さん、いつもコメントありがとうございます。お祝いのお言葉もいただき大変恐縮です。
最近、少し、いや、かなり更新ペースが落ちていますがどうぞ気長にお付き合い下さいませ。今後ともよろしくお願いいたします。
やっぱり、biweekly のシリーズ、使いづらいですよね。混乱で思い出したのですが、日付で「4/12」が4月12日なのか12月4日なのかが人(国)によって異なってくるため、ビジネスでは「on April 12」のように、月の名はスペルアウトするようにと、日向清人先生(あ、オフ会的にはNGでしょうか、いろんな意味で・笑)もおっしゃっていました。

日本語でも人によって「第2火曜日」が、その月で2回目の火曜日と、第2週目の火曜日を意味するケースがあったりして混乱します。
とくに約束の場合などには日付関係は要注意ですよね。
それでは、近いうちにお会いできることを楽しみにしております。

投稿: やまちゅう | 2007年9月14日 (金) 12時43分

やまちゅうさん
1周年、おめでとうございます。書き込もう書き込もうと思っているうちに遅くなり、Hildaさんに先を越されてしもた。ぐやぢい! というのはウソですが、いつもスキの無い記事に感動しつつ読ませていただいております。ムダの無いスッキリした内容にやまちゅうさんの性格が垣間見れる気がします。
お会いするのを楽しみにしています!
よろしくお願いします。

投稿: ラジ子 | 2007年9月14日 (金) 13時11分

ラジ子さん、いつもお世話になっています。お祝いのお言葉をありがとうございます。そして、こちらこそ、よろしくお願いいたします。
下手の横好きで続けているこのブログのタイトルも、確か最初は「英語」の文字が入っていませんでした(ラジ子さんのブログ上のリンク先表示もその名残?)。ラジ子さんのブログに強く共鳴するものを感じるようになってから、誘われるように英語ブログを書いています。ラジ子さんには完成度も更新度も全く及びませんが、「英語が好き」という気持ちを大事にして、これからもマイペースで続けていきたいと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: やまちゅう | 2007年9月15日 (土) 11時10分

やまちゅうさん
トラックバックありがとうございます。
転勤されてからお忙しそうですが、お元気ですか?暑さと忙しさで英語の勉強もままならないかもしれませんね。なにはともあれ、お体に気をつけて!


ラジ子さん
お心遣い、ありがとうございます。

ブログ更新は滞っていますが、なんとか「実ビジ」とラジ子さんのブログでの復習だけは続けています。コメントが送信できないのですが、コメントの編集はできましたので、取り急ぎこんな形で失礼しました。
P.S.ラジ子さんのブログへの代理カキコもありがとうございました。

【やまちゅう@管理人】

投稿: ラジ子(返信付) | 2008年7月 5日 (土) 20時40分

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2007年9月 2日 (日)

防災の日

September 1st is Disaster Prevention Day in Japan.
 9月1日は日本では「防災の日」です。

関東大震災(The Great Kanto Earthquake)が起こった日にちなんで制定された日ですが、ウェブ上ではその表現が「関東大震災を記念して」という記述が多く見られちょっと違和感を感じました。ちなみに、私の住んでいる市では9月に限らず毎月第一日曜日が地域防災の日になっています。今朝も、全市に防災意識を高めるための公共放送が流れました。危険物に関して責任のある立場にある身(危険物取扱者:Hazardous Materials Officer)としては身の引き締まる思いです。

さて、話は変わりますが、帰省帰りの高速SAで食事をした際に見た衝撃の英語をふと思い出したのでご紹介します。

(食器の)返却口
Return Mouth

その「返却口」は全体が人の口の形をあしらった何とも愉快な作りとなっておりました(ウソ)。

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