Abbreviation(略語)

2008年10月31日 (金)

略語のまとめ

本ブログの略語

頭文字語・頭字語ネット語3Rs
Clipped WordClipped Phrase (作成中)

補足
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2008年10月30日 (木)

Clipped Word

lab.(<laboratory)のように英単語1語の省略語は通常最初の3文字にドットをつけて表記しますが、中には省略を示すドットが落ちて単語としての独立権を得た語もあります。それらをclipped wordと呼びます。以下に一例を示します。

amp(<amplifier) アンプ・増幅器
chum(<chamber fellow, Oxford Univ.) 仲良し・ルームメイト
con(<confidence) 詐欺
condo(<condominium) (分譲)マンション
flu(<influenza) 流感・インフルエンザ
gym(<gymnasium) 体育館・スポーツクラブ
hi-fi(<high fidelity) ハイファイ・高忠実度
limo(<limousine) リムジン [límou]
pep(<pepper) 元気・活力
perk(<perquisite) 特典・特権
perm(<permanent) パーマ(をかける)
prop(<property) 財産
pub(<public house) 酒場・パブ
sci-fi(<science fiction) 空想科学小説・SF(←英語としても可)
sales rep(<representative) 販売員・販売代理人
spec ①仕様・スペック(<specification)②思惑・投機(<speculation)
vet(<veterinarian) 獣医
zoo(<zoological gardens) 動物園

余談ですが、上記で「一例を示します」と書いてふと思い出したことがあります。プレゼン等で発表者が時々「次に例をお示しします」、「さきほどお示ししました~は」と言っていることがあります。よく考えると「示す」主体である自分に敬語を使っていておかしな表現です。最近は敬語用の「お」が丁寧語の代用にもなり得るとのことでOK(NHK教育:ナットク日本語塾)なのかもしれませんが、私はこの「お示し~」に違和感を感じるタイプです。実際に「お示し」連発で、慇懃無礼とはいかないまでも、その場が妙な空気になることがありました。

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2008年8月26日 (火)

頭文字語と頭字語

最近、「黒単(第2版)(三修社)」を購入しました。語源タイプの参考書ですが、内容が深く読み物としてもなかなか面白い本です。その中で、なるほどと思った単語の1つにradar(レーダー)がありました。私はつづりをraderと思い込んでいました。しかもradarが頭字語(acronym)だったという事実も知りませんでした。以下、記載されていた頭字語の一部を示します。
radar(レーダー、電波探知機):radio detecting and ranging(p.104)
sonar(ソナー、音響探知機):sound navigation and ranging(p.102)
scuba(スキューバ):self-contained underwater breathing apparatus(p.103)

ということは、laser(レーザー)あたりも・・・と思って調べてみたらこれもやっぱり頭字語でした(<light amplification of stimulated emission radiation)!その他のacronymの例としてはタバコのMarlboro(<Man always remember love because of romance only.)があります。

一方、これらの頭字語(acronym)と似た略語(abbreviation)に頭文字語(initialism)があり、こちらはU.S.A.U.N.などのようにアルファベットをそのまま発音します。言ってみれば、「頭字語=頭文字語の高級なもの」で、概念的には頭文字語は頭字語を含む(initialism⊇acronym)としてよいと思います。
 実は、これら2つの略語について、私自身はこれまで区別していませんでした。調べてみるとメディアでも混同されていることが多いようです。一例を示します(誤→正の順)。

・「黒単(第2版)」(三修社)
 p.103の8,11行目:acronymの項でinitialismのQ.E.W.やU.N.を紹介
 p.104の2行目:頭字語initialism(p.59)→頭字語acronym(p.102)
・「ネイティブの「造語力」を身につける!」(国際語学社)
 p.154,156:頭字語→頭字語の誤り
「ものしり英語塾」,2007.12.12放送(マーシャ先生)
 BTW, FYI, JICなどのネット語(Netspeak)acronymとして紹介
 →initialismの誤り

ということで、ここで両者を確認の意味でまとめてみます。

initialism(頭文字語):各単語の頭文字(initial letter/word)をつなげたもので、アルファベットを一つずつ発音するもの。最近ではネット語(Netspeak)で多用されている。
 例:GP(=general practitioner):一般開業医、RN(=registered nurse):正看護婦、3R's

acronym(頭字語):頭文字語の中でも、とくに一つの単語のように発音が可能なもの。
 例:NASA(=National Aeronautics and Space Administration):米航空宇宙局

ちなみに、acronymの語源は、acro(先端・頂点・高所)+nym(=name)→「単語の各先端を集めてできた名詞」です。頭文字を並べただけのinitialismの-ism(~表現)とは違い、-nymに「単語化されている」という特徴がよく現れていると思います。

※頭(文)字語の元の意味が知りたい時に便利な検索サイトがありました。
 →Acronym Finder

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2007年6月13日 (水)

3Rs

今回は、いわゆる3R をまとめてみました。なお、本来は3R's と表記しますが、最近では3Rs (ビジ英テキスト)のようにアポストロフィ「’」をつけないことが多いようです。

しつけ編(1)
 ・Reading 読むこと 
 ・Writing 書くこと
 ・Arithmetic 算数

 どれも最初の(強勢)音が[r]の音になっている3R
 いわゆる「読み・書き・そろばん」ですね。

しつけ編(2)<「ビジ英」1997年8月p.72
 ・Respect 尊重
 ・Responsibility 責任
 ・Restraint 自制

 最後の「自制」の意味では、self-discipline も出てきていました。ちなみに、プロ野球ロッテのバレンタイン監督は最後のRestraint を Reality と置き換えて3R としていました。

環境編
 ・Reduce (消費)削減
 ・Reuse 再使用
 ・Recycle 再生利用

 ノーベル平和賞(2004年)も受賞したワンガリ・マータイ(Wangari Muta Maathai)氏の提唱する「もったいない」の精神を具体的な行動に表した3R

サッカー編
 ・Ronald ロナウド
 ・Rivaldo リバウド
 ・Ronaldinho ロナウジーニョ

 2002年のワールドカップで優勝したブラジル代表チームの攻撃の中心であった3選手のこと。

メンタル編
 ・Rest 休息
 ・Recreation 気晴らし
 ・Relaxation くつろぎ

 ストレス解消法で効果的な3R

日本動物実験代替法学会編(Russel and Burch, 1954)
 ・Replacement 動物実験以外の方法への置き換え
 ・Reduction 動物実験使用数の削減
 ・Refinement 動物への苦痛を減らす実験の改良

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2007年4月16日 (月)

ネット語(Netspeak)

2007年度の「ものしり」はLisa 先生の「Word Watcher」のコーナーで、わりと新しい(newish)単語を紹介しています。その中で出てきたのですが、ネット上のコミュニケーションを円滑にするため、短い単語や略語、記号、数字などをベースにした言葉をネット語=Netspeak(or Chatspeak)と言うそうです。主にE-mail などで発達した「記号」と言った方がしっくりくるでしょうか。もともとは電報などで文字数をなるべく減らしコストを節約する目的で作られ始めたそうです(byマーシャ先生)。ざっと、私がこれまでに見たり聞いたり、あるいは教えてもらったりしたNetspeak をまとめてみます。

AFAIK 「as far as I know」
ASAP 「as soon as possible」
B4 「before」
BFN 「Bye for now.」
BTW 「By the way,」
BYOB 「Bring your own booze/beer/beverage/bottle.(飲み物持参)」
 *boozeは「酒」のくだけた言い方。
CUL8R 「See you later.」
FYI 「For your information, (ご参考までに)」
GJ 「good job」
H2CUS 「Hope to see you soon.」
HTH 「Hope this helps.」
IMHO 「In my humble opinion, (私のつたない意見ですが)」
JIC 「just in case(念のため)」
PS 「postscript(追伸)」。*追伸の後に書く「追々伸」はPPS。
LOL 「laughing out loud=爆笑」
LOLOLOLOL・・・「=大爆笑」
PLZ/PLS/PLSE 「please」
TGIF 「Thank God, it's Friday!」→いわゆる「花金」。 *金曜日の退勤時限定。
TIA 「Thanks in advance.」
 *相手に頼み事をする時にあらかじめお礼を言うフレーズ。
TNX 「Thanks.」

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2006年11月13日 (月)

「略語」の語源

 「略語」を意味するabbreviationは、学術雑誌などのindexのタイトルなどで見かけることが多いですが、それを発音する機会はなかなかありません。その上、スペルも難解でそれこそ略語が必要なくらい妙に長い・・・と思ったら実際にabbr.または abbrev.という「略語の略語」がありました。しかし、この「略語の略語」にしても4~6文字という長さ!(単独の英単語の略語は普通は最初の3文字)。スペル中、「brev」あたりがラテン語のshortに相当する部分のようです(cf. brevity 短さ・簡潔さ)。

 また、略語の1つに頭字語(acronym)がありますが、-nymで終わる名詞で会話に使えそうなものをpick and choose しておきます。
 autonym(本名、実名)、pseudonym(偽名/ペンネーム)、anonym(匿名者)。これらのうち、後ろ2つは語尾に-ousをつけて形容詞化でき、その場合には語頭のアクセントが1音節後ろにずれます。ふと、anonymous の響きからunanimous (満場一致の)を連想しましたが、こちらのスペルは「-nymous」ではなく「nimous」なんですね(アクセントパターンは一緒)。→cf. anonymous unanimous

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