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2024年1月 1日 (月)

歌詞に学ぶ言語楽 (Vol. 1)

新年明けましておめでとうございます。年末年始はTVで歌番組を見ることも多く、最新の曲を知るよい機会です。近年は特に歌詞の難化と多様化が進み、一度聴いただけで全歌詞をフォローするのは難しく感じます。今回はそんな最近の楽曲から受けた言語楽(学)的刺激のいくつかをゆる〜くご紹介していきます。

NewJeansDitto⇒韓国の5人組ガールズグループ「NewJeans」の表記はスペースなしで一気に綴るキャメルケース、曲名のdittoは「同上」の意のラテン語由来の名詞(そのまま形容詞や副詞にもなる)。歌詞ではSo say it ditto(だから私と同じ気持ちって言って)と口語調で使われています。ちなみに、英語の論文や成書で同じ引用文献を2回目以降に記載する場合、重複を避けてdittoと書かれることがあります。

あいみょん愛の花⇒あいみょんと言えばまず!この歌も2番のサビに「涙は枯れない 明日へと繋がる」と脚韻がしっかり。そして効果的なショートリフレイン。冒頭から「言葉足らずの愛を 愛を貴方へ 私は決して今を 今を憎んではいない」とAメロでは珍しい目的語の繰り返し。これはいわゆるディスコース理論の変法とも言えます。1番のサビでは「空が晴れたら 愛を 愛を伝えて 涙は明日の 新しい花の」とレトリックが満開です。

Adoクラクラ』⇒アニメ『SPY×FAMILY』シーズン2の主題歌。アニメの設定、曲のタイトル、コーラス(Two-Sided Two-Face)のとおり「二面性のゆらぎ」がテーマ。Ambivalentな世界で迷いがちになっても「間一髪がスタンダード」や「正しい間違い」など前向きなoxymoronが新鮮でパワフルなナンバーです。ちなみに、two-sided testだと「両側検定」で、統計学ではおなじみ。

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制服を着たダンス&ボーカルユニットが世界中で大活躍。
ジャンルを越えて五音音階 (pentachord) も健在です。

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