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2023年11月 6日 (月)

韻キャな音楽家たち

今回は、あまりなじみのない単語を偉大な音楽家達の力を借りて覚えちゃおう!という「押韻企画」です。10年以上寝かせていたネタですが、このところ割とカタめの記事が続いたので、今回は本来のテイストでお楽しみいただければ幸いです。なお、押韻を試みた結果、ちょっとネガティブな表現になってしまったものもいくつかありますが、他意は全くありませんのでご容赦ください。

callous Callas 冷淡なカラス
 20世紀最高の天才ソプラノ歌手、世紀の歌姫(diva)とも呼ばれたマリア・カラス(Maria Callas, 1923~1977)、彼女のキャリアや美貌に嫉妬する心ない人から、孤高の天才=冷淡というイメージを捏造されたこともあったのでは?という妄想で。なお、発音は同音(kæ’ləs)の反復と考えてよさそうです。

foster Foster フォスターを養育する
 歌曲作曲家のスティーブン・フォスター(Stephen Collins Foster, 1826~1864)は「アメリカ音楽の父」と称されていますが、幼少期は比較的裕福な家庭で養育されたそうです。ちなみに、男性名のStephenの発音には注意が必要で、アメリカ人ならスティーブン、ヨーロッパ系の人ならステファンになりますね。

Elvis the Pelvis 骨盤のエルビス
 アメリカのロックスター、エルビス・プレスリー(Elvis Aaron Presley, 1935~1977)につけられた批判的愛称。彼が歌うときの独特なつきが物議を醸し、"Pelvis Presley"とも揶揄されましたが、当の本人は「子供じみた表現」と一笑に付していたようです。(私の持ちネタ、Powell's bowels (パウエルの腸) に通ずるものがあってw)

plethora of Piazzolla ピアソラ過剰
 タンゴの革命児、ピアソラ(Astor Piazzolla, 1921~1992)の魅力に取り憑かれ、演奏プログラムがピアソラ一色といった感じ。微妙に韻が踏めていませんが、そこは雰囲気でw なお、plethoraは医学用語で「多血症」という意味もあります。量関係は、plentyplethora なので、ドラクエ風に「プレ~」で始まる(何かを増やす)呪文の最上位として覚えるのもいいかも?

sans Saint-Saens サン=サーンス抜きで
 サン=サーンス(Charles Camille Saint-Saëns, 1835~1921)はフランスの作曲家ですが、最後のsは英語だと[z]、仏語だと[s]と発音されるようです(同じ仏の作曲家Dukasのsは読まれない場合もあり)。sans [sǽnz] は仏語由来の前置詞(=without)でちょっと(インテリを?)気取って言うときに使われるようです。ということで、英語読みだと[nz]で脚韻を踏めます。

stern Stern 厳格なスターン
 20世紀最高のヴァイオリニストの一人、アイザック・スターン(Isaac Stern, 1920~2001)は巨匠でしたから、お弟子さん達には厳格なイメージもあったのでは? 生い立ちを考えると、元のウクライナ語名:ステルン(Стерн=船尾)からの英語名:Sternなので、日本でいうと「船尾(ふなお)さん」ですね。

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以上、そうそうたる音楽家のラインアップでお送りしました。余談ですが、Maria Callasといえば、彼女のために作出されて捧げられた同名のバラの品種があるようです。また、最後のIsaac Sternについては、新進の若手演奏家を擁護するなど愛情深い方だったようで、晩年に親子ほど年の離れたヨーヨー・マ(cellist, 1955~)らと共演している姿がとても印象に残っています。音楽家の押韻企画は、またネタがたまったら披露させていただきたいと思います。

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