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2009年4月25日 (土)

sanction of sanctions

一昨日の「ニュースで英会話」で、sanctionは(なぜか)-sをつけて「制裁」となるが、(公式の)「認可」という意味もあるので要注意とのことでした。ということで、強韻(ごういん)な反復型を1つ。

sanction of sanctions 制裁の認可

このように、同音異議語(homonym)、というかまったく同じスペルで意味が逆になるようなものはやっかいですね。例えば・・・

oversight 監視 見過ごし
 ①はoverseevt. 監視する)の名詞形で、overに制圧感があります。②は文字通り、sight(視界)をover して(超えて)しまったということ。もし監視と見過ごしを取り違えたら、それこそ見過ごせない大きな違いになってしまいます。

他に「どっちがどっち?」といった感じの単語・フレーズはこちら

最近、日本語でも例を見つけました→「偏在」と「遍在」。

偏在:偏って存在する事(overconcentration/maldistribution)
遍在:どこにでも存在する事(omnipresence/ubiquity)

どちらも「へんざい」なのに意味が真逆。会話中は判断つきません。というか会話では使わない、ですかね。前者の偏在なら「局在」が便利かも。

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コメント

sanctionに認可の意味もあるなんて、初めて知りました。

日本語は同音意義語が他言語と比べても多いほうだと聞いたことがあります。でも、漢字はそれぞれ違うから、書けば一目瞭然。でも、英語はsanctionもそうですが、綴りも同じで、意味が違うというものが日本語より多い気がします。コアイメージが大きく広がっていったということなのでしょうかね。

以前、大臣のministerを習った中学生が、牧師の意味で同じ単語が出てきたため、「どうして、同じ単語なの?」と私に質問してきました。それで、辞書を調べてみると、語源は「召使い」にあるとのこと。そうすると、民に仕える者と、神に仕えるもの者ということなのかもね、と結論に達したことがあります。このような例が、英語にはゴロゴロある気がします。


montoさん
英語に同スペルで違う意味の単語が多いのは大変ですが、おもしろいところでもありますね。とくに韻を作るのを趣味としている私にとってはとても贅沢なことです。
ちなみにsanctionはそのまま動詞(~に制裁措置をとる/~を認可する)としても使えるとのこと。sanctionのような「名詞に見える動詞」もたくさんありそうですからそのうちまとめてみたいです。function(機能する)なんかもそうですね。

【やまちゅう@管理人】

投稿: monto(返信付) | 2009年4月27日 (月) 22時46分

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