Revisited “way”
2008年度最終月のビジ英には気になる「go」がらみの表現が2種類出てきていました。
(1) go(ing) green (<L11のタイトル)
(2) go the way of the dinosaurs (L12-(3))
(1)はgreenに生活する、で、greenは補語です。
日本語でも「グリーン(エコ)で行こう」で「エコライフを送ろう」という意味になりますね。
・go native 現地の人と同じ生活をするようになる
・go Japanese (外国人が)日本人風に生活する
一方、(2)は直訳すると「恐竜の道を・行く」となり、一瞬、「を」につられてthe way ~がgoの目的語のように思えます。しかし通常、goは自動詞です。他動詞のgo(耐える/賭ける/飲食するetc.)もありますが、目的語がthe wayでは意味的につながりません。
それならthe way ~は補語でしょうか?でももしそうなら、わざわざwayを使わずgo the dinosaurs とすればよさそうなものです。
ここでは、(2)は前置詞inが省略された副詞句と考えるのが妥当ではないでしょうか。辞書にも、wayは「方法、やり方」の意味で、前置詞inを省略して副詞的に使われる(新英和中辞典/研究社)とあります。つまりwayは、恐竜と同じような滅亡の仕方をするという栄枯盛衰の過程を表現しているわけです。
関連表現を集めてみました。
・go all the way 行くところまで行く(実ビジ07-10月p18)
・go one's way 自分の思い通りになる/いく
・rub someone (up) the wrong way 人の神経を逆なでする
・(in) the worst way とても・どうしても(反語的)
・see it that/a different way そう思う/違う見解である
・swing both ways (俗)両性愛である
・A little goes a long way. チョットがずいぶん役立つ
・The way I see it, ... 私が思うに・・・(実ビジ08-8月)
こうしてみると、前置詞inは気軽に省略してもよさそうです。ただし、次の例文では文頭&疑問形なのでさすがにしっかりとinが残りますね。
In what way can I appeal to the interviewer?
面接官にどんなふうにアピールできるかな?
おもしろいことに、(2)の表現はdinosaursでなくてもたいてい「滅亡の道をたどる」という意味で使われるようです。前述の辞書にはthe dinosaursのかわりにthe Roman Empire(ローマ帝国)が使われていました。
ちなみに、強意の副詞としてのwayは口語でおなじみですが、こちらはawayの頭音が消失してできた語でルーツが異なるようです(同辞書)。
wayに関する過去の記事→Mandarin way & way
| 固定リンク
| コメント (3)
| トラックバック (0)
最近のコメント