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2009年1月17日 (土)

Theater DUO <第3.5幕>

約1年ぶり(!)の更新となるTheater DUOは、『DUO 3.0』に散りばめられた560本の例文をつなぎ合わせ、「隠された」ストーリーを紡ぎ出していくシリーズです。今や年始限定の企画になりつつある気がしますが、未使用の文はまだまだたくさん残っています。

ここで登場人物をあらためて紹介します。

Bob:主人公。Jenniferと恋愛結婚後、まもなく破局。現在就活中。
Nick:やり手の実業家。仲間とIT企業「Duos」を興す。
Jennifer:Bobと離婚後、Nickと婚約。悪女との噂も。
Jane:Bobの親友でよき相談相手。「Duos」の正社員。
Lisa:Bobの友人でNickの元妻。現在行方不明。

さて、今回は第3幕第4幕の間のお話でJaneに焦点が当たります。第3.5幕だけに三行半(みくだりはん)の文字がちらつきます(笑)が果たして・・・。なお、従来通り、DUO中の文章No.(ページNo.ではありません)を各文末の( )内に示しました。

BobはJenniferと離婚後、それまで勤めていた会社も辞め、再就職先を探す毎日。一方のJenniferはBobと別れた後、契約社員としてNick達が経営する「Duos」に派遣が決まりました。そこにはBobの親友Janeも勤めていますが、Janeは会社にかなり不満があり爆発寸前です。
さて、Jenniferが「Duos」に来て1ヶ月ほど経ったある日の昼休み。Janeは同僚のKenに話しかけました・・・

Jane: Sorry to interrupt your meal but I'd like a word with you in private.
Ken: Can I get back to you later? (309)

ジェーン:食事の邪魔をして悪いんだけど、ちょっと内密に話がしたいの。
ケン:後で君のところに行くよ。

Janeは会社での日頃の不満をKenに吐き出し始めました。どうやら上司としてのNickの態度がJenniferとJaneとでだいぶ違うようです。Janeの場合はいつも・・・

Jane: Nick, I want you to look this over before I turn it in.
Nick: Sorry, but I have my hands full right now. (161)

ジェーン:ニック、これを提出する前にざっと目を通していただきたいんですが。
ニック:ごめん。今、手が離せないんだ。

ところが、Jenniferの場合は・・・

Jennifer: Nick, I'm counting on you.
Nick: OK, I'll see to it.
Jennifer: Thanks, I appreciate it.
Nick: Don't mention it. (285)

ジェニファー:頼りにしてるわ、ニック。
ニック:大丈夫、きちんとやっておきますよ。
ジェニファー:ありがとう、感謝するわ。
ニック:いいんですよ。

JaneとKenの会話が続きます。

Ken: Apparently, Nick wasn't willing to take on the task because it would just add to his burdens. (282)
Jane: Nick looks down on anyone who comes from a rural area. (503) I hate him! He behaves as if he were somebody. (151) I'm fed up with just shuffling papers and pouring coffee. I've made up my mind to quit! (377) 

ケン:どうやら、ニックは自分の負担が増えるからその仕事を引き受けたがらなかったようだね。
ジェーン:ニックは地方出身なら誰だろうと見下すのよ。彼、大っ嫌い!まるで自分が大物であるかのように振る舞うし。書類整理とかお茶くみなんかももううんざり。会社を辞めることに決めたわ!

ケンは心の中で思いました。

Female clerks may well complain about their routines, which are not challenging at all.... (379)

女性職員が自分達の日常業務に不満を言うのももっともだ、全くやりがいのない仕事だから・・・

Janeは会社に三行半を叩きつけ、ついに退社。Jenniferは・・・

―――――――――― Theater DUO <第4幕>へ続く・・・

ちょっと気になったのは後半のKenのコメント、Apparently~のくだりです。

apparently どうやら・見たところ~
 形容詞 apparentは①はっきりとした、②外見上の、見たところの、という意味ですが、apparentlyになるとほとんど②の意味の副詞として使われ、①の意味ではまれだそうです(アルク・英辞郎)。「明らかに」を意味する副詞といえば obviouslyがありますが、元の形容詞obviousには「当たり前」・「分かりきった」といったニュアンスが含まれています。

be willing to do (内心)あまりやりたくない
 Kenの台詞では否定文でしたが、最近の傾向としては、肯定文で、あんまりやりたくないといった反語的なニュアンスを含むそうです(入門ビジネス英語)。

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