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2008年3月14日 (金)

Ubiquitous Maria

今回は、日本人には違和感のある、英語のMariaの発音:[mərí:ə](*第2音節にアクセント)について、さまざまな言語で頻繁に歌われるMaria(ある意味、ubiquitous Maria・笑)を取り上げることで、音楽的に考察をしてみたいと思います。

<動機>「やさビジ」の録音で、杉田先生がアシスタントのMaria del Vecchio さんに“Now, María, ...”と呼びかけている発音を聞いてはっとしたから。

<結果と考察>とくにMariaMaからriにかけての音型とリズムについて注目しました。

クラシック音楽におけるMaria~ラテン語編
(a)モーツァルト Ave Verum Corpus KV.618

Morzartmaria 

四声の賛美歌。冒頭(8小節目)にMariaが出てきます。
・音の長さ Mari
・Ma→ri 上昇音型(主旋律)

(b)シューベルト Ave Maria D.839, Op.52-6
・音の長さ Mari
・Ma→ri 上昇音型

クラシック音楽におけるMaria~ドイツ語編
 ブラームス 「2つの歌」より「聖なる子守唄」 Op.91-2

Brahms

アルト(独唱)の歌曲。冒頭のイントロ部(ビオラorチェロ)のMariaでは珍しく下降しています(注:楽譜はヘ音記号)。
・音の長さ Mari
・Ma→ri 下降音型

現代音楽におけるMaria~スペイン語編
 David Bisbal 「Ave Maria」 
2007年度の「スペイン語講座入門編」のテーマ曲。
・音の長さ Mari
・Ma→ri 上昇音型

①~③から、ラテン語、ドイツ語、スペイン語の歌曲では、以下のことが言えそうです。
Mariaのメロディとリズムについては、
・音の長さは必ずMa≦riとなる
・「音の長さ:Ma<ri」か、「Ma→riが上昇音型」のどちらかを満たす

現代音楽におけるMaria~日本語編
(a) T-BOLAN マリア
(b) 浜田省吾 「我が心のマリア」(注1)

 3つの音節からなる日本語の単語で真ん中の音節に強勢が置かれるのは極めて稀で、それは日本人の歌曲の作曲にも無意識に現れています。例えば、(a)も(b)も「マリア」の「マ」に強勢が置かれています。とくに(b)の歌詞は全て英語ですが、冒頭の「Maria」の旋律は上記①~③とは対照的に、音の長さ:Ma>riで、かつMa→ri が下降音階となっています。

(注1)(超のつく)余談ですが、この曲は私が結婚式の入場時に使わせていただいた思い出の曲です。

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コメント

やまちゅうさん、こんにちは♪
アベマリアは私の大好きな曲の一つです。
特にグノーのアベマリアには思い出があります。

こちらの AVE MARIAも上昇音型だと思います。

私が小学生の頃、父のバイオリンに合わせて
私がピアノを弾いて、よく合奏した懐かしい思い出があります。

投稿: Hilda | 2008年3月29日 (土) 16時34分

Hilda さん、情報&コメントをありがとうございます。
転勤のため、レスが遅くなりすみませんでした。
音楽はやはり記憶にいつまでも残るものですね。それが自分自身で演奏したものならなおさらですよね。すばらしいことです!
クラシックの歌曲の作曲家は、(Ave) Mariaのつくタイトルで最低1曲は作っているみたいですね。グノーも聴いてみたいと思います。

投稿: やまちゅう | 2008年4月 1日 (火) 12時59分

すみません、ここにコメント入れさせていただきます。

しばらくごぶさたでしたが、お元気そうでなによりです。転勤されてそろそろ落ち着かれる頃かな~?と思っていました。ブログの更新は難しそうですが、それよりも新しい環境に慣れてやまちゅうさんの頭脳でガンガン会社に貢献してくださいね。

余裕ができてからの、教養あふれるブログ記事を楽しみにしています。

追記:Hildaさんのコメント、カッコよすぎです。

投稿: ラジ子 | 2008年4月13日 (日) 21時01分

ラジ子さん、お久しぶりです。
すっかり生活環境が変わってしまったので、まだ慣れるのに精一杯というところです。
ブログの方もすっかり更新が遠のいてしまってます^^;。しかし、杉田先生の「実ビジ」は聞き続けていますので、ペースがつかめてきたらまたぼちぼちと更新したいと思います(下書き状態の記事がだいぶたまってしまいました)。
こちらに来てからは、携帯メールを利用した「ユビキタス杉田会(略してユビタ会)」や、会社の英会話レッスン受講も思案中です。また新しい展開を期待して英語に親しみたいと思います。

投稿: やまちゅう | 2008年4月14日 (月) 12時54分

やまちゅうさん、ご無沙汰しております。
引越しの伴う転勤というのはほんとうに大変ですね。早く生活が軌道にのるといいですね。

でもNHK第2放送の電波が入るところでよかったですね。我が夫も単身(静岡)で暮らしているので、私もたびたびそちらに家事の出張をするのですが、NHK第2放送が入らず、物足りない気持ちになります。日本全国NHKが入るのではないということがわかりました。

アベマリア は、シューベルトもグノーも大好きです。あの清らかな曲が、アベマリアコルプス、という名前だということは、最近になって知りました。

ブログの更新楽しみにしております。

投稿: gunn | 2008年4月14日 (月) 16時05分

gunnさん、お久しぶりです。
NHKのテキストに記載されている通り、こちらは関東圏と周波数が全く違いますが、不思議といくつかのbandでNHK第2を拾うことができます。
実は、最近新しく聞き始めた講座があります。週1の「アンコール・ドイツ語講座応用編(金土)」というもので、ドイツ語の歌曲を解説する番組です。これをきっかけに、ゆくゆくはシューベルトやブラームスの歌曲(果てはオペラまで!)をダイレクトに楽しめたらいいなと思っています。

投稿: やまちゅう | 2008年4月14日 (月) 20時49分

曲名は、「アヴェ・ベルム・コルプス」 でした。失礼しました。

アンコールドイツ語、おもしろそうですね。さっそく本屋に走りましたが、テキストありませんでした。でも、音楽主体ならば聴くだけでも楽しいでしょうね。

お忙しいのにいろいろな情報をキャッチなさること。ありがとうございました。

投稿: gunn | 2008年4月15日 (火) 18時27分

gunnさん、♪「Ave Verum Corpus」は以前、アルト(オールファルセット!)で合唱に参加したこともあり私も大好きな曲です。
「アンコールドイツ語」は、実はまだテキストを買っていないのですが、確か1冊で半年分か通年分だった気がします。そこそこの厚さで、もしかしたら通常の月刊テキストとは微妙に違う場所に置かれているかもしれません。
ちなみに先週の曲はBeethovenの♪「Ich liebe dich」でした。違う演奏を何種類か取り上げてくれるなど、聴いているだけでも飽きない番組でした。

投稿: やまちゅう | 2008年4月15日 (火) 21時02分

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