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2008年1月 6日 (日)

接尾辞「er/or」

遅くなりましたが、皆様、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2008年のスタートは、心のモヤモヤを解消すべく、以前から気になっていた、動詞の語尾につけて「(その動作を)する人/もの」を表す接尾辞「-er」と「-or」の違いをきっかけに、関連する接尾辞について少し調べてみました。

<クイズ>次のうち、正しいのはどちらでしょうか?
①アクセスできる(形容詞):(a) accessable (b) accessible
②演算処理装置/製造加工業者:(a) processer (b) processor

少し前から、これらを簡単に見分ける法則がないかと漠然と考えていたのですが、結論から言うと、ゲルマン語由来の単語には-er-ableといったおなじみの接尾辞が付き、ラテン語由来にはそれらの異形である-or-ibleが付くということのようです。つまり、それらを見分けるには古語の知識が必要であるという、きわめて残念な事実に行き当ったのでした(笑)。

さて、クイズの答ですが、accessprocessはどちらもラテン語由来の単語ということで、答えはどちらも(b)が正解でした。さらに興味深いのは、access は本来名詞でしたが、とくにITの普及で動詞(アクセスする)に転化したり、本来の形processibleprocessableに置き換わっていたりと、こんな身近なところでも英語の語形成は着々と行われているようです。

上記の事実は英語を学問として勉強する人には常識なのかもしれませんが、素人ながら疑問を突き詰めたり、推測したりすることはいつもながら楽しいことです。思いっきり感覚的ですが、「難しそうな(聞きなれない)単語だと思ったらたぶんラテン語由来なので-or-ibleが付く」のではないでしょうか(例:procrastinator)。最後に、関連する接尾辞をまとめてみました。

-er(動詞・名詞に付く)
 ①~する人 ex. abuser 乱用者、pensioner 年金生活者
 ②~の専門家・職人 ex. astronomer 天文学者
 ③~出身/在住の人 ex. Londoner ロンドンっ子
注:-orは-erの異形で、ラテン語由来の単語につくことが多い。
 ex. creditor and debtor 債権者と債務者

-ist(動詞・名詞・形容詞に付く)
 ①宗教/政策/学説などの信奉者 ex. Buddhist 仏教徒
 ②~の学者・職人 ex. physicist 物理学者、pharmacist 薬剤師
 ③楽器演奏者 ex. violinist
  *例外はtrumpeter(トランペット奏者)、drummer(ドラム奏者)。

-ian(名詞に付く)
 ①宗教/政策/学説などの信奉者 ex. Darwinian ダーウィン信奉者
 ②~の専門家・職人 ex. physician 医師、clinician 臨床医
 ③~出身/在住の人 ex. Brazilian ブラジル人

-ite(名詞に付く)
 ①宗教/政策/学説などの信奉者 ex. mammonite 拝金主義者(-istとも)
 ②~出身/在住の人 ex. Tokyoite 東京都民、Israelite (古代)イスラエル人

日本では一時期、シャネラー、アムラー、マヨラー、キティラーのように(固有)名詞の語尾に-(l/r)erをつけた造語が流行りましたが、この語形成が英語に逆輸入されるには至らなかったようです。上述した通り、英語では-erではなく、-ist あるいは-ian(-ite)をつけてその信奉者/~派とするのが普通のようです。例:Holmesian(シャーロック・ホームズのファン)。

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