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2008年1月

2008年1月27日 (日)

meter

以前、barometer を取り上げましたが、今回は「meter」を含む複合語について、単語のアップデートをし、さらにアクセントの問題ももう少し考察してみたいと思います。
meter」はアルクの語源辞典によると、ギリシア語のmetron(=measure)由来の語で、①何かを計測する機器(-meter)、②(計測した結果の)長さの単位(meter)を意味します。ちなみに、「ネイティブの「造語力」を身につける!」という本には「ラテン・ギリシア語由来」という記述がありましたが、ラテン語の直系ならmetorとなっていてもよさそうな気もしました。

計測機器系-meter の直前の音節にアクセント
 日本語の感覚とかなりズレたものもあるので要注意です。

altimeter 高度計
anemometer 風力計
audiometer 聴力計
barometer 気圧計/バロメーター
chronometer (高精度)腕時計
hygrometer 湿度計
manometer 圧力計(blood pressure ~で血圧計)
micrómeter 測微装置/精密測定器(②の項も参照)
odometer オードメーター・走行距離計
parameter パラメータ(ー)、変数
pedometer 歩数計
perimeter 視野計/(飛行場・基地の)周辺
seismometer 地震計(地震のサイズもう見た?)
speedometer 速度計
 *発音が気になる方は→こちら(衝撃です!)
thermometer 温度計
tachometer タコメーター(回転速度計)
telemeter 遠隔計器

単位系第一音節にアクセントの傾向
 おそらく初めは接頭辞のアクセントが優先されていたものが、①の語形成の流行とともにアクセントパターンが①へ移行する現象も出てきたのではないかと考えられます(ex. kilometer)。 

céntimeter センチメートル(cm)
kilómeter キロメートル(km) *例外的なパターン
 *[ki]を強める発音もあり(byクリスさん)。
míllimeter ミリメートル(mm)
mícrometer マイクロメートル(μm) *0.001mm
nánometer ナノメートル(nm) *0.001μm

今回とくにおもしろいと思ったのは、micrometer です。これを単位として使う場合、辞書にはたいてい①のパターン(micrómeter)が載っていますが、先日仕事でイギリス人(男性,30歳前後)のプレゼンを聞いていたら、やはりmícrometer と発音していました。もっとも、彼はほとんどの場合、同じ意味でmicron [maikran] を連発していました。やはり口語ではmicrometerは長すぎるようで、その辺りは日本語の「ミクロン」と同じだと思いました(発音は違います)。
また、-metryは測定法の意味の接尾辞で不可算名詞を作ります。この関係は、-graph(記録のための機器)と-graphy(記録法)と同じです。

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2008年1月20日 (日)

Green Wedding の復習

ビジ英の復習記事はすごく久しぶりの気がしますが、今もいちおう毎回欠かさず聞いています。今回のLesson8はブログ的にも収穫が多かったです。ここで気になった単語をまとめてみました。

1.押韻表現($はオリジナル、ただしcollocationの裏付けなしです)。
Repeat型
$adjacent to Jason ジェイソンのすぐ隣 *[dзe'isn] 部が同一
$alter the altar 祭壇を改造する *発音[o':ltэ(r)] が同一

頭韻型
Ban the bulb. 白熱電球禁止(スローガン)
blushing bride 頬を染めて恥じらう花嫁
$groovy groom イカした花婿
a sight to see 見もの
 cf. set one's sight on ~に照準を合わせる(12月号L7)

2.~する人/もの(接尾辞)
お正月に関連記事をまとめてあったのでよい復習になりました。
purifier(浄化装置)<purify 動詞語尾のyはiに変化
activist(活動家)<active 形容詞につく接尾辞は「ist」だけ!
vegetarian(菜食主義者)<vegetable 語尾のbleが欠落、音の繋ぎにrが挿入。

最後の語形変化は、日本語の「マヨネーズ(mayonnaise)→マヨラー(mayoler?)」の変化にちょっと似ていておもしろいと思いました。

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2008年1月12日 (土)

Theater DUO <第2.5幕>

1年ぶり(!)の更新となるTheater DUOです。『DUO 3.0』 の560本の例文の中に散りばめられている「隠された」ストーリーを発掘していくシリーズ、今回は時間的に第2幕第3幕の間のお話で、新キャラのLisaとNickが登場します。なお、従来通り、DUO中の文章No.(ページNo.ではありません)を各文末の( )内に示しました。

何やらLisaとNickの夫婦がもめているようです。

Nick: Let's make up, Lisa.
Lisa: Stop taking me for granted! We're through for good this time. I mean it! (205)
Nick: Come on! Don't get so emotional, Lisa. I didn't mean to hurt you. Let's talk it over. (206)

ニック:仲直りしようよ、リサ。
リサ:私がいて当然だなんて思わないで。私達、今度は永遠に終わりよ。本気なんだから!
ニック:おいおい!リサ、そう感情的になるなって。君を傷つけるつもりじゃなかったんだ。じっくり話し合おうって。

数日後、Lisa が友達のBobと話しています。

Bob: Lisa, are you getting along with Nick?
Lisa: Once in a while, I think of divorcing him.
Bob: You must be kidding! (529)

ボブ:リサ、ニックとうまくやってる?。
リサ:時々、離婚を考えることがあるわ。
ボブ:冗談だろ!

リサの発言を聞いて驚くBobでしたが、実はBobには心当たりがありました。リサのためにBobは思い切って本音を語り出します。

Bob: There's no point in talking back to Nick. He is a "dictator," so to speak. (373)  You despise Nick, don't you?
Lisa: On the contrary! I look up to him. (375)
Bob: Between you and me, Lisa, I came across Nick passionately embracing a woman. (524)

At present, it's still uncertain whether it was done deliberately or by accident.... (470)

ボブ:ニックに口答えしたって無駄だよ。言ってみりゃ、彼は「独裁者」さ。ニックを軽蔑してるんだろ?
リサ:とんでもない!彼を尊敬してるわ。
ボブ:ここだけの話だけど、リサ、オレ、女の人を熱く抱擁しているニックを見ちゃったんだ。

そうなったのが故意か偶然かは現時点ではまだ不明である・・・。

Lisaはすでに全て知っているようでした。冒頭の夫婦ゲンカはまさにこのことが原因でした。BobはLisaの一途で気丈な姿を目の当たりにして心を動かされていました。よもやNickの抱きしめた相手が自分の妻のJenniferだったとはつゆ知らず・・・。

――――――――――― Theater DUO <第3幕>へ続く・・・

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2008年1月 6日 (日)

接尾辞「er/or」

遅くなりましたが、皆様、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

2008年のスタートは、心のモヤモヤを解消すべく、以前から気になっていた、動詞の語尾につけて「(その動作を)する人/もの」を表す接尾辞「-er」と「-or」の違いをきっかけに、関連する接尾辞について少し調べてみました。

<クイズ>次のうち、正しいのはどちらでしょうか?
①アクセスできる(形容詞):(a) accessable (b) accessible
②演算処理装置/製造加工業者:(a) processer (b) processor

少し前から、これらを簡単に見分ける法則がないかと漠然と考えていたのですが、結論から言うと、ゲルマン語由来の単語には-er-ableといったおなじみの接尾辞が付き、ラテン語由来にはそれらの異形である-or-ibleが付くということのようです。つまり、それらを見分けるには古語の知識が必要であるという、きわめて残念な事実に行き当ったのでした(笑)。

さて、クイズの答ですが、accessprocessはどちらもラテン語由来の単語ということで、答えはどちらも(b)が正解でした。さらに興味深いのは、access は本来名詞でしたが、とくにITの普及で動詞(アクセスする)に転化したり、本来の形processibleprocessableに置き換わっていたりと、こんな身近なところでも英語の語形成は着々と行われているようです。

上記の事実は英語を学問として勉強する人には常識なのかもしれませんが、素人ながら疑問を突き詰めたり、推測したりすることはいつもながら楽しいことです。思いっきり感覚的ですが、「難しそうな(聞きなれない)単語だと思ったらたぶんラテン語由来なので-or-ibleが付く」のではないでしょうか(例:procrastinator)。最後に、関連する接尾辞をまとめてみました。

-er(動詞・名詞に付く)
 ①~する人 ex. abuser 乱用者、pensioner 年金生活者
 ②~の専門家・職人 ex. astronomer 天文学者
 ③~出身/在住の人 ex. Londoner ロンドンっ子
注:-orは-erの異形で、ラテン語由来の単語につくことが多い。
 ex. creditor and debtor 債権者と債務者

-ist(動詞・名詞・形容詞に付く)
 ①宗教/政策/学説などの信奉者 ex. Buddhist 仏教徒
 ②~の学者・職人 ex. physicist 物理学者、pharmacist 薬剤師
 ③楽器演奏者 ex. violinist
  *例外はtrumpeter(トランペット奏者)、drummer(ドラム奏者)。

-ian(名詞に付く)
 ①宗教/政策/学説などの信奉者 ex. Darwinian ダーウィン信奉者
 ②~の専門家・職人 ex. physician 医師、clinician 臨床医
 ③~出身/在住の人 ex. Brazilian ブラジル人

-ite(名詞に付く)
 ①宗教/政策/学説などの信奉者 ex. mammonite 拝金主義者(-istとも)
 ②~出身/在住の人 ex. Tokyoite 東京都民、Israelite (古代)イスラエル人

日本では一時期、シャネラー、アムラー、マヨラー、キティラーのように(固有)名詞の語尾に-(l/r)erをつけた造語が流行りましたが、この語形成が英語に逆輸入されるには至らなかったようです。上述した通り、英語では-erではなく、-ist あるいは-ian(-ite)をつけてその信奉者/~派とするのが普通のようです。例:Holmesian(シャーロック・ホームズのファン)。

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