あさみとトム(番外mat編)
とある休日、あさみは同期名簿の住所を頼りに、思い切ってトムのマンションを訪ねました。「ダ・ヴィンチ・コード」のお返しにと、以前トムが見逃したと言っていたドラマ「のだめカンタービレ」の録画DVDを持ってきたのでした。ロビー入口で、あさみがインターホン越しにトムに話しかけます。
Asami: Knock, knock.
Tom: Who's there?
Asami: Asami.
Tom: Asami!? The welcome mat is always out for you.
Asami: .... [Sigh]
あさみは何も言わず、今来た道を足早に帰っていきました。あさみは今の会話をこんな風に理解していたようです。
あさみ:コンコン。
トム:どちら様ですか?
あさみ:あさみ。
トム:あさみ!? 君にはウェルカムマットをいつも外に放り出してるよ。
あさみ:(それって私は歓迎しないっていう意味だよね・・・)[ため息]
●welcome mat is always out いつでも歓迎する
日本の家屋では玄関のドアが室外に開き、欧米では室内に開きます。そのため、欧米ではウェルカムマットが玄関の外(out)に置かれるのが普通です。日本だと、靴を脱いで玄関に上がるときにマットがあったりするので「out」がどうもピンとこない、場合によってはあさみのように全く逆の意味にとってしまう恐れがあるかもしれません。
それでは、時間を巻き戻して仕切り直しです。
Asami: Knock, knock.
Tom: Who's there?
Asami: Asami.
Tom: Asami!? The welcome mat is always out for you.
Asami: I prefer a red carpet. [Laughter]
あさみ:コンコン。
トム:どちら様ですか?
あさみ:あさみ。
トム:あさみ!? 君ならいつでも歓迎だよ。
あさみ:それなら(ウェルカムマットより)赤じゅうたんの方がいいな。[笑]
なお、red carpet はColorの赤編で取り上げました。アカデミー賞の授賞式や大統領の歓迎セレモニーといった場面が目に浮かびます。
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