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2007年10月 3日 (水)

PUN その6(回文&パウエルさんの腸)

今や、NHKの2大punster(ダジャレを言う人)の一人、「ものしり」の大杉先生(もう一人はN響アワー司会の池辺晋一郎先生)に刺激を受けて始めたこのコーナーも既に6回目となりました。「比較的覚えにくい英単語を韻を使って覚えよう」というコンセプトのもと、今回も勇気を出して行ってみます。

palindrome syndrome 回文症候群(注:私の造語です)
 回文(pálindrome)を作りたくて仕方がない発作のこと。両単語とも頭にアクセント。偶然ですが、語源がどちらもギリシア語でお互いに関連性の高い単語でした(Ina さん、情報のご提供ありがとうございました)。
・palin(again, back)+drome(running) 走って戻って(同じに読める)
・syn(with)+drome(running) ともに走る→同じ症状・傾向
 さらに、このpalindrome syndrome の同意語はainamania、反対語はaibohphobia=回文恐怖症(<ビジ英2006年6月号p.53,85)で、これらはいずれも単語自体が回文構造の造語です。最も有名な英語の回文の1つは次の例です。
Madam, I'm Adam.(ビジ英2007年8月号「はじめに」)
 最近では「iPod!」が180度回転させて読んでも同じになることが話題となりました。このタイプは回文楽譜になっているモーツァルトのカノンが有名ですね。また、数式の回文などもあるようです。

vowels in Powell's bowels 「パウエルさんの腸」の中の母音
・「-owel(l)s(-アウエルズ)」の3連の脚韻で、少々迷いがちな発音にサヨナラします。ちなみに、「bowel(腸)は通例複数形」というところまでカバーする仕上がりとなっています。

さて、私が個人的に好きなテレビ番組(コーナー)の1つにタモリ倶楽部の「空耳アワー」があります。「誰が言ったか知らないが、言われてみれば確かに聞こえる(だったかな?)」の名文句とともに、歌詞が全く別の日本語に聞こえる洋楽を探すユーモアたっぷりのコーナーです。「空耳」や「ダジャレ」に心が向かうのは誰もが持つ人間の本能の1つだと思います。そこから芸術・文化に昇華することもあります。実際、ウルフルズの名曲「ガッツだぜ!」は「ザッツザウェイ(That's the Way)」(K.C. and Sunshine Band)の空耳からできたという話が有名です。また、江戸時代では地口(じぐち)というダジャレを使った故事成語のパロディを作る遊びが庶民の間ではやり、現代でも三島宿地口行灯(ラジ子さん、情報のご提供ありがとうございました)などの行事として続いているそうです。

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コメント

私もそら耳アワーは大好きです。うちの夫が私の顔をジット見て言った言葉、「ローバは一日にしてならず」ローバは老婆に変換します。怒るより先に笑いました。

投稿: Ina | 2007年10月 6日 (土) 17時38分

Ina さん、今回の記事ではたくさんお世話になりました。改めてありがとうございます。
ユーモアを解する心に大人のゆとりが感じられますね。英語もそんな感覚で学んでいけたらと思っています。代表的な言葉遊びをまとめると3Psになりました。つまり、pun(ダジャレ)、prosody(韻律)、そしてpalindrome(回文)です。
偶然ですが、ビジ英の杉田先生も8、9月のテキストの「はじめに」で回文を取り上げていらっしゃいました。

投稿: やまちゅう | 2007年10月 6日 (土) 19時52分

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