プリケア?
先週のプリキュア=Precure(Pretty Cureの略)は「パルミエ王国の王子・ココがメタボで大ピンチ」という愉快な話でしたが、このプリキュアに似た音の「plicare」はラテン語で「重ねる(fold)」という意味があり、ここから派生した「-plicate」を語幹とする動詞が結構あります。接頭辞(prefix)をつけると意味が展開します。一番ピンとくるのは、complicate あたりでしょうか。
・complicate 複雑な/複雑にする
・explicate 詳説する/展開する
*重なっているものを外に広げる(= unfold)
・implicate 巻き込む(しばしば受身で)
・replicate (折り返して)重ねた/重ねる
*réplica(レプリカ/生き写し)も同じ語源。
・supplicate 嘆願する
*sup(p)=sub、下に(ひざまずいて)(手を重ねて)祈る
複写系 以下、全てにn, adj, vt があります。
・dúplicate 副本(控え)(を作る)/二重にする/vi 二重になる
・tríplicate 3通(正1、副2)(を作る)/三重にする
・quadrúplicate 4通(正1、副3)(を作る)/四重にする
・quintúplicate 5通(正1、副4)(を作る)/五重にする
これらのうち、duplicate は時々見かけますし、 quadruplicate は論文の投稿規定中の指示に出てきて、実際に4部の原稿を提出した記憶があります。
最後に、prefix なしのplicate [pláikeit]単独の形容詞がありました。発音にちょっと注意ですね。
plicate ひだのある
plicate ひだのある
plicate ひだのある
plicate ひだのある
plicate ひだのある
plicate ひだのある
plicate ひだのある
plicate ひだのある
plicate ひだのある
plicate ひだのある
plicate ひだのある
plicate ひだのある
ひだひだ感を表してみましたが、いかがでしょうか(笑)
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コメント
ふむふむ・・と真面目に読んでいましたが、最後の「ひだひだ」にやられました。 素敵です♪
投稿: mijoka | 2007年10月24日 (水) 15時50分
mijoka さん、ありがとうございます。2次元でも工夫できることはたくさんあるかも、ですね。週末のTOEIC、がんばって下さい!
投稿: やまちゅう | 2007年10月25日 (木) 08時21分
mijokaさんと同じく「ひだ攻撃」にびっくりしました。でも、いい感じに余裕が表れてますよ!
> quadruplicate は論文の投稿規定中の指示に出てきて、...
のくだり、かっこよすぎます。論文ですもんね、なんてったって!英語の論文なんて、私には想像もつきません。
投稿: ラジ子 | 2007年10月26日 (金) 12時05分
ラジ子さん、英語論文はやはりテクニカルでカタい単語が好んで使われます。化学の世界ではアメリカ化学会(ACS)の「The ACS Style Guide」がBibleで、実際とても役に立ちます。文法、文体、用語法などが事細かに書かれていて、例えば、「ダッシュには3種類ある」とか、「コロンとセミコロンの使い分け」とか、笑ってしまうほど厳密です。今度、この本をネタにした記事も書いてみますね。
投稿: やまちゅう | 2007年10月26日 (金) 22時52分
やまちゅうさん、こんばんは。
ひだひだ感 意外性があってすごい!唱えているうちに覚えられそう。
ところで私以前からコロン、セミコロン、などの表記法に弱いので解説楽しみにしています。
投稿: Hilda | 2007年10月29日 (月) 21時07分
Hilda さん、こんにちは。
皆さんにこれだけウケたら「ひだひだ」も本望ですね(笑)。また何かひらめいたら書いてみます。ジャンルは・・・さて何になるんでしょう?
表記法については、ではまず、コロン、セミコロンなど記号系からご紹介していきますね。
投稿: やまちゅう | 2007年10月30日 (火) 00時03分