« cucumber | トップページ | 「色+名詞」型のセットフレーズ(強勢の問題) »

2007年6月27日 (水)

ピアニストと悪魔のヴァイオリニスト

pianist ピアニスト
 最近、アクセントが2通り(第1音節or第2音節)あることに気づきました。きっかけは、Lisaさん(ものしり・07年5月「floor」の回)の発音で見事に第1音節に強勢が置かれていたのを聞いたこと。はじめは、元の名詞= piano が第2音節に強勢なので少し違和感を感じましたが、Chrisさん(ビジ英・06年9月p.24,1st見出し語例文)も第1音節に強勢でした。さらに手元のE-Gate英和辞典には、第1と第2音節が融合して[pja':]となる発音も載っていました。どうやら、pianist は短く一気に発音するのが最近の傾向のようです。

paganism 異教信仰・異教崇拝 *[pei]に強勢
 思わず「悪魔のヴァイオリニスト」ニコロ・パガニーニ(Niccolò Paganini,1782~1840)を連想します。彼の演奏技術は悪魔に魂を売り渡した代償として手に入れたものだ、と噂されるほどの超絶技巧を駆使し、一世を風靡した鬼才です。パガニーニは自分の演奏技術を盗まれるのを極端に恐れていたため、自作の曲の楽譜を出版せず、自分のオーケストラ曲の練習ではオケの団員の前でソロパートを決して弾かず、本番終了後は団員からパート譜を回収する徹底ぶり。彼の演奏に魅せられた観客の心境は異教崇拝の領域に近いものがあったかもしれません。非常に残念なことに、パガニーニの技術は伝承されることなく彼一代で完結してしまいました。参考までに、このパターンで覚えた「-ism」の付く単語にvandalism がありました。

|

« cucumber | トップページ | 「色+名詞」型のセットフレーズ(強勢の問題) »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ピアニストと悪魔のヴァイオリニスト:

« cucumber | トップページ | 「色+名詞」型のセットフレーズ(強勢の問題) »