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2007年5月 6日 (日)

Repeat(反復)型

押韻表現の中で最強と考えられるのが同一語の反復を利用した決まりフレーズ。考えてみれば、幼児が最初に覚える日本語も「ジイジ(=おじいちゃん)」や「ワンワン(=犬)」のように同じ音の反復がある語(reduplication)です。音楽もまた然りで、繰り返しの旋律はとても心地よいものです。「繰り返し」は直感的で自然な感覚で行われるので、記憶にも残りやすいと思います。
 ここではRepeat(反復)型として、完全な同音異義語同士の組み合わせの他、2音節以上の単語で子音1字のみ発音が異なるものも入れてみました。

(注)$ はオリジナルのセットフレーズです。
(注)同音異義語(または一方の発音が他方の中に完全に入っている場合)は印。

$adjacent to Jason ジェイソンのすぐ隣の *下線部[dзe'isn] が同一
all in all 概して
$allergy to algae 藻アレルギー *発音がきわめて近い[a'elэ(r)dзi(:)]vs[a'eldзi:]
 →algae は alga(藻)の複数形。 
$alma mater of Alma Mahler アルマ・マーラー(※)の母校(校歌)
 ※作曲家グスタフ・マーラーの夫人(1879-1964)
$alter the altar 祭壇を改造する *発音[ó:ltэ(r)] が同一
$antiquated antique (骨董品の流行の中で)時代遅れの骨董品
$athletes' arthritis [a'eѲli:tz][a:rѲráitis] 運動選手達の関節炎
$awkward oak wood [ó:kwэ(r)d][ouk][wud] 扱いづらいオーク材

$a battery of batteries 一揃いの電池 
an eye for an eye and/or a tooth for a tooth 目には目を歯には歯を(後半は省略可)、同じ手段による報復
arm in arm (with~) ~と腕を組んで/協力して
back-to-back 背中合わせの/連続した・連続して
bigwig in a big wig 大きなカツラをかぶった大物(*語源そのもの)
blue-on-blue 味方同士の(軍事演習で味方を青色で表示したことから)
Boys will be boys. 「男の子なのだから仕方がない・そういうものだ」(ビジ英5月p.10)
 cf. 「A is still A.」という言い方で「Aだということ」を強調。
$bowling Ally in a bowling alley ボーリング場でボーリング中のアリー[li]
call a spade a spade 単刀直入に言う(イデ由No.684) *spade=鋤(すき)
$callous Callas 冷淡な(マリア・)カラス *発音[kae'lэs] が同一
 世紀の歌姫(diva)マリア・カラス(Maria Callas, 1923-1977)。孤高の天才ソプラノ歌手は、誰よりも自分に厳しく、冷淡だったのかもしれません。ちなみにcallus タコ(皮膚硬結)も同音異義語。
$I can do it as a conduit. 私はパイプ役としてそれができます。
$canvass under canvas [航海中に/テントを張って]討議する
$career in Korea 韓国における職 *発音[kэri'э]が同一
case by case ケースごとに/の *「名詞A+by+A」で応用可。
 ex. country by country 国ごとに
$coarse course 下品な行為 *綴りも1文字違い
$complement of compliment(s) 賛辞の補足
 *発音[kmplmnt]が同一
dog-eat-dog 冷酷な仲間争い(の)、食うか食われるかの
face to face 面と向かって
$fair fare fair 適正料金の乗車券の展示会
$faux pas for par (ゴルフの)パーの失敗
 *faux pas(F)=false path(無作法・無礼の意もあり)
fight fire with fire 同じ方法で報復する
$flagrant and fragrant 言語道断でよい香りの
 [fléigr(э)nt]&[fréigr(э)nt]
from pole to pole 世界中に/で(北極から南極まで)
$gaudy Gordy [di][di?] けばけばしい(テリー・)ゴディ
 →プロレスラーの故テリー・ゴディ(Terry Goudy)が派手なパーマだったところから。
$german German 同じ父母から生まれたドイツ人
 *germanは通常、名詞の後に置きハイフンでつなぐ ex. a brother-german 実の兄[弟]
$grim Grimm 厳格なグリム(童話の作者)
hand in hand 手を取り合って/協力して/(2つのことが)関連して起こる
head-to-head (頭と頭をつき合わせた)直接対決の/大接戦の・で
 ex. go head-to-head 正面からぶつかる/大接戦を演じる
$healthier healthya より健康的なヘルシア
 *ヘルシアは「ヘルシシスト(healthy assist)」の略
$hoarse horse しゃがれた声のウマ
loyal lawyer 誠実な弁護士

$Mayor Mayer メイヤー市長
$Mosaic mosaic [mouzéiik] モーセ(゛)のモザイク
$mote in a moat 堀の中のほこり
neck and neck 互角で、接戦で(競馬用語から)
 *ちなみに競馬ではクビ(neck)差より頭(head)差の方がより僅差。
Never say never. この世に絶対ないと言い切れるものはない。
 *断定的に否定した相手に対して使う表現。
okra from Oklahoma [óukr] [òuklhóum] オクラホマ産のオクラ
 *Oklahomaの略称はOkla.[óukl]
Once a ○○○, always a ○○○. いつまでも○○○である。
$outstanding outstanding 顕著な貸付残高
$patent on patent leather エナメル革に関する特許
pinky pinky ピンク色の小指
$pros of prose 散文のプロたち *発音[próuz] が同一
 cf. prose poem(散文詩)

rage rage (各種の)怒りに対する怒り(09実ビジ6月p.60)

$relay relay リレー中継
$reprimanded prima donna [ré-][pri:- dn] 懲戒処分されたプリマドンナ

$sanction sanctions 制裁を認可する
see a sea change (in) (~に)大きな変化が見て取れる
$
selfish shellfish わがままな貝
shoulder to shoulder 協力して(=side by side

$slight slight わずかな侮辱(slight slightly わずかに侮辱する)
$sorry saury みじめなサンマ
$staple stapler 重要なホチキス
$stern Stern 厳格な(アイザック・)スターン
 <Isaac Stern(U.S. violinist, 1920-2001)

$take to an addúct to water like a duck to water
 水への付加化合物にすぐ慣れる
tête-à-tête (n/adj/adv) 二人だけで/の(話)[teit~]
tie a tie ネクタイを結ぶ
$waitlisting for weightlifting 重量挙げの補欠選手リスト作成
walk the walk きちんと実践する
Whatever will be, will be. なるようになるさ。
who's who 人名録・名士録

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コメント

やまちゅうさん、こんにちは。
いつもいろいろな角度から英語に迫り、とても勉強になります。今度はどんなシリーズが来るか楽しみにしています。私も反復型を見つけました。
やまちゅうさんもご存知だとおもいます。
dog eat dog 仲間争い ビジ英にも以前出てきたと思います。

投稿: Hilda | 2007年5月10日 (木) 18時42分

Hilda さん、いつもありがとうございます。
dog eat dog、ビジ英に出てきましたね!早速、記事に追加しました。記事をアップ後、皆さんからのコメントで内容が深まるのが何より嬉しいことです。私自身も時間ができると過去の記事の見直しをしています。その分、新しい記事の更新が遅めなのが難点ですが・・・^^;。マイペースで続けていきたいと思いますので、今後ともナイスなアシストをよろしくお願いいたします。m(_ _)m

投稿: やまちゅう | 2007年5月12日 (土) 01時24分

やまちゅうさん
読ませていただきました。もうこれで、loyalはLかRかで悩まされることがなくなりました!ありがとうございます。

ほかの例も、いくつか覚えておいて、その単語が授業で出てきたら、この押韻表現を紹介して印象づけたいと思います。コピーライトはありませんよね?(一応、「やまちゅうさん」という方のブログからです、とsourceは明らかにしておきたいと思います!)

montoさん
copyright、もちろん全く問題ありません。逆に紹介していただけたらとても光栄です!他のタイプの韻も自分なりに分類してカテゴリの「Rhyme」にまとめてあります。だいぶたまってきたので、今度、体系図(サイトマップ)を作ろうと思います。
一日一韻。今後も地道に英語ブログ界の「ジョイマン」を目指します(笑)。

【やまちゅう@管理人】

投稿: monto(返信付) | 2009年3月30日 (月) 23時25分

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