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2007年5月16日 (水)

競馬用語から

日本の中央競馬会(JRA=Japan Racing Association)では今、5週連続のGIレースの真っ最中です。個人的には毎年、「日本ダービー」を楽しみにしていますが、その前にきっちり競馬由来の英語表現もおさらいしておきたいと思います。イディオム由来辞典を一読しただけでもざっとこんなにありました。

a dead ringer for someone/something 人(物)にそっくりな人(物)
 *米国の競馬で、いわゆる替え玉の馬を ringer というところから。dead は強意語。
down to the wire (口)最後の最後まで/ギリギリ間に合って
 *「競馬の決勝ライン(wire)のところで」。実際のwire は決勝ラインの真上(馬より高い位置)に張られていた針金のこと。under the wire とも。
get someone's goat 人をひどく怒らせる
 *厩舎で競走馬を落ち着かせるためのヤギを盗んでしまうと馬は興奮して怒るところから。
hit (get into) one's stride 本調子に戻る
 *競走馬が本来の歩幅(stride)に達することから。
 ⇔put someone off someone's stride (人の調子を狂わせる)
horses for courses 適材適所
 *競走馬にはそれぞれ得意なコースがあることから。
jockey for position 有利な地位を得ようと駆け引きをする
 *jockey は「競走馬に乗る」という意味の動詞。騎手が好位置を得ようと駆け引きをすることから。
a run for one's money 接戦/満足
 *競馬で賭金に見合うような競り合いをすることから
take something in (one's) stride (困難などを)平然と受け止める/扱う
 *障害レースで競走馬が本来の(平地を走っている時の)歩幅を崩さずに障害を越えることから。
 →現実的には難しいと思いますが、この表現、NHKラジオ講師の先生(誰かは忘れてしまいました)が「困難をひょいとひとまたぎ」と説明していました。→ビジ英(06年9月号p.48,2nd見出し語)に既出

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コメント

take something in (one's) stride
これはビジ英で習ったから杉田先生だと思います。去年の9/25・26放送分です。
おー、習った習った!と私も思い出しました。
dead ringer も何かの講座で習った記憶が...。
馬関係でしたっけ?勉強になります!

投稿: ラジ子 | 2007年5月17日 (木) 17時55分

take something in (one's) stride  習ったのに忘れかけていました。 やまちゅうさん今回は競馬シリーズですね。 いつも目からうろこです!
dead ringer が競馬由来とは知りませんでした。
ラジ子さんYou really are a dead ringer for Roy Rooney, you know. とレッツスピーク 2005.5.11に出てきたんですよ。
なぜかこの台詞耳に残っています。(時々テープで聞いているので)

投稿: Hilda | 2007年5月17日 (木) 20時59分

ラジ子さん、take something in (one's) stride は「ビジ英」でしたか! 情報ありがとうございます。早速テキストを復習し記事に追加しました。

Hilda さん、dead ringer 情報、ありがとうございます。割と使われる表現のようで安心しました。
ringer は、ring a bell =「ピンとくる」 → ringer =「ピンとこさせるもの」 と考えると、「reminder」 に少し似ていますね。

余談ですが、そっくりなことを日本語で「瓜二つ」と表現するのに対して、直喩(simile)では、「as alike as two peas in a pod」=エンドウの鞘の中の2つの豆のようにそっくり、となるのが面白いと思いました。

投稿: やまちゅう | 2007年5月18日 (金) 10時36分

Hildaさんのコメントを読んで、dead ringer がどんな内容のスキットにでてきたか思い出しました。
有名人にそっくりな人を喫茶店かどこかで見つける話。最初は本人かと思っていたんですよね。サイン欲しさに注意を引こうとおしぼりか何かを投げて、彼の頭を通り越す、とかそういう内容だったと思います。合ってる?やまちゅうさんは「徹トレ(昔はレッツ・スピークでした)」は聞いていないので何のことやらわからないと思います。すみません...。でも、dead ringer は何度も聞いたことがあるので、頻出フレーズだと思いますよ。

投稿: ラジ子 | 2007年5月18日 (金) 11時26分

ラジコさんすごいすごい、ピンポン!です。
たぶんこの台詞はリサ ボートさんの声だとおもいます。このときの話はミーハーで、インパクトありましたね。 私もミーハーなので・・・・・。
やまちゅうさん、競馬以外にも馬に関するイディオムって、結構ありますよね。
最近 Don't look a gift horse in the mouth.
もらったものに文句を言わないで! を習いました。

投稿: Hilda | 2007年5月18日 (金) 13時52分

ラジ子さん、Hilda さん、ringer の印象がますます深まりました。ありがとうございます。
●look a gift horse in the mouth には驚きが2つ。①look が「~をじっと見る」という他動詞、②馬の年齢を口の中で見分ける。確か、草を噛む臼歯の磨り減り具合で見ると聞いたことがあります。せっかくの贈り物の馬が若いかどうか口の中をじっと見てあら探しをする、これは確かにtaboo ですよね。
Hilda さんがおっしゃるように、確かに「馬」関連の表現はたくさんありそうです。今、思い出したのですが、give someone a leg up 「人の手助けをする」・・・人が馬にまたがろうとする瞬間にその人の片足の裏をひょいっと持ち上げてアシストするところから、がありました。競馬場のパドックで騎手が馬にまたがる時にも見られる光景です。
「馬」をテーマにした記事はまだまだ書けそうです^^

投稿: やまちゅう | 2007年5月19日 (土) 00時01分

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