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2007年3月

2007年3月31日 (土)

killer

killer には文字通り「殺人者」、「とてもつらいこと」という名詞の他に、「人を参らせるような素晴らしい(もの)、魅力的な(人)」という形容詞もあります。日本語でも「悩する」って言いますね。例として、lady-killer は「(女性を参らせるような)色男」の意味になり(日本語でもマダムキラーなどと言いますがこれは和製英語のようです)、語順を入れ替えてkiller lady なら「(人をうっとりさせるような)魅力的な女性」になります(♪“Killer Queen” by Queen)。ということで、今回はkiller に関連する表現を「名詞」と「形容詞(ポジティブ)」とに分けてまとめてみました。

<名詞(的)>
character assassin 人格攻撃者(2005年3月号p.44)
 *assassin =暗殺者(第2音節にアクセント)
category killer カテゴリーキラー(1997年8月号p.96)
 *特定のカテゴリーの商品だけを低価格で売る大型専門店のこと。近隣の同業商店を滅ぼしてしまうことから。
curve killer 優等生
 *成績がカーブ(=分布曲線)評価で(トップ側で)曲線を平らにする(=Y軸をゼロに近づける)範囲にあることから?
killer bee アフリカミツバチ/企業買収の阻止役
killer desease 死に至る病気
killer whale シャチ(<“殺し屋”クジラ)
killjoy 興ざめなもの(人)
painkiller 鎮痛剤
serial killer 連続殺人犯(3人以上の殺人を犯した場合)(時事英語サロン)
time killer 暇つぶし(する人)

<形容詞(ポジティブ)>
Killer! すごーい!
killer joke 爆笑ジョーク
killer pass 決定的なパス(サッカーなど)
killer technology 画期的新技術

その他、動詞としては、dressed to kill 「(異性を魅惑するように)派手に着飾って」のように文字通り「悩殺する」の意味で使われて批判的なニュアンスを含む場合もあるとのこと。一方、Queen の♪「I Was Born to Love You」の中に、“If I was given every opportunity, I'd kill for your love. ”という歌詞が出てきます。直訳すると「もしあらゆる機会を与えられたら僕は君の愛を得るために殺しまでする。」 それだけ “your love” が欲しいということを強調した比喩表現ですがここで「for」を抜かしたら大変なことになりますね。kill の代わりにdie を使ってもOK(I'd die for ~)で、日本語でも「死ぬほど欲しい」と言うのでこちらの方が使いやすいかもしれません(cf. at prices to die for 「飛び切りお買い得な値段で」ビジ英3月号p.14, 1st見出し語)。

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2007年3月28日 (水)

グレー

ビジ英が髪を染めることに関するテーマなので、今回はgrayの特集です。

get gray hair 白髪になる/心配する、気苦労で老け込む(ビジ英3月号p.60)
 白髪は病気やショック、体調の急激な変化によって増えることもあります。一方、魅力的な白髪まじりの男性を指して「ロマンス・グレー」という和製英語がありますが、英語ではsilver fox (銀ギツネ)と言うそうです。

gray area 白黒はっきりしない部分、あいまいな領域
・There is a gray area about which is which.
 どちらがどちらかはっきりしない領域がある。

 このgray area の前に「a bit of」や「kind of」といった語句を置いてさらにぼかす言い方をよく聞きます。また、グレーの「あいまいな色合い」から「疑い」に意味展開して、shades of gray という表現もあります。同様に、影を表すshadow も、without a doubt (疑いもなく)の強調形としてwithout a shadow of a doubt (微塵の疑いもなく)という言い方があります。

 さて、「色」を修飾する形容詞にも特徴があります。これまでにも、red hot(熱烈な)、pitch black(真っ黒な)が出てきました。今回はdim gray(どんよりとした灰色)を覚えておきます。プラスαでより雰囲気が出ますね。

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2007年3月25日 (日)

反語表現(言い切り型)

今回はビジ英を中心に会話でそのまま使える反語表現をまとめてみました。こういった表現がジョーク風にさらっと使えたらいいですね。 もちろん、親しい間柄やそういう雰囲気に限ってですが。

Big deal! 「大したことない!」(=No big deal.)(ビジ英2006, L9(2))
Fat chance. 「可能性はほとんどないね。」 *fat のかわりにslim でも同じ意味!
Flattery will get you everywhere. 「お世辞を言っても何も出ませんよ」*通常はnowhere
Have fun! 「(これから楽しくないことをする人に)楽しんでね!」
He will be late for his own funeral. 「(遅刻の常習犯に対して)彼は自分の葬式にも遅刻するだろう。」
I wasn't born yesterday. 「騙されませんよ。(昨日生まれた赤ん坊じゃないんですから)」
I need it yesterday. 「今すぐにそれが必要だ。」 *「yesterday なのに現在形」がポイント!
Some experience! 「とんだ経験だったよ!」 *この意味で使う時はsomeに感情を込めて。
Thanks a thousand. 「(ありがたくないときに皮肉を込めて)それはそれはどうも。」(Thanks a million. の格下げ表現)
Who'd believe it/that? 「そんなこと誰が信じますか?(誰も信じませんよ)」
What a surprise. 「全然驚きません」 *文末はピリオド。
You're telling me. / Tell me about it. 「その通りです。*meにアクセント。/(言われなくても)わかっていますよ。」
You should talk! 「よくそんなことが言えるね!」

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2007年3月18日 (日)

Yes! プリキュア5(5&55編)

ついに5人のプリキュアが揃い、いよいよ軌道に乗ってきました。今回はプリキュア5から連想される表現をまとめて挙げてみます。

がらみの表現
 その昔、フィンガー5というグループがいましたが、調べてみるととくに、five finger の組み合わせで結構いろんな意味になることがわかりました。

five-day week 週休2日制
five-finger ヒトデ(starfish とも)/キジムシロ属の総称(キジムシロ=黄色い5つの花びらが特徴のバラ科の植物)
five fingers 泥棒/5年の刑期
five-finger discount 万引き
Give Five 寄付とボランティア活動を奨励する米のキャンペーン
 *週に5時間をボランティア活動に使い、所得の5%を慈善事業に寄付する運動
give five fingers to someone (人)をバカにする(米俗)
 *親指を鼻先につけて他の指を振るしぐさから
take five 小休止をとる(five=five minutes)
take the fifth 黙秘権を行使する・ノーコメントである(イデ由No.281)
 *the fifth=米国憲法修正第5条の黙秘権を指す

 巷では、five-finger glove(5本指の手袋)ならぬfive-finger socks がひそかなブームになっていたりします。なんでも足の指先が蒸れにくくていいんだとか。

catch-22 にっちもさっちもいかないジレンマ
 今回のシリーズでは5人のプリキュアがそれぞれ持っている「ピンキーキャッチュ(pinkycatchu)」で、合計55匹のピンキーを捕まえることが使命。ここでも数字の5がキーになっていますが、catchu で55・・・・もしや、この発想のきっかけは、catch-22 なのでは!? 「変身」にmetamorphose を使うあたりも、今回のプリキュアのネーミングはインテリ系な気がします。

arachnerd ネットおたく
 プリキュアは蝶のキャラなので、敵は蝶を捕食するカマキリ、カエル、クモ。その中で「クモ女」の名前は「アラクネア」。調べると由来はギリシア神話のArachne(ra にアクセント)のようです。ネットをWeb(くもの巣)と表現することから、arachnid(クモ形節足動物、raにアクセント)+nerd(~狂、おたく)でarachnerd という造語が生まれました。 ちなみにarachnephobiaクモ恐怖症

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2007年3月17日 (土)

今回は黄=yellow です。愛、平和、知性、豊かさ/臆病、卑怯、精神の退廃(←歴史的な背景から)/注意の喚起などを意味し、なかなかやっかいな色のようです。その歴史的な背景に関しては、その昔、キリストの弟子ユダの着ていた服が黄色だったと聞いたことがあります。ちなみに中国では古来より黄色は天子のみに許される高貴な色で日本の金色に相当するそうです。

yellow card イエローカード
 元はサッカー用語で、警告を意味するカードですが、日常的にも使える便利な表現です。
ex. I'm giving you a yellow card for bad behavior.
  マナーが悪いとイエローカードだぞ。

yellow-bellied 臆病な
 日本語で「腹が黒い」という言い方がありますが、英語圏では腹が黄色い=臆病な、になるんですね。yellow 単独でも、He was too yellow to fight. (彼はとても臆病でけんかができなかった。)のように使えます。

他の表現を列記します。yellow sand 黄砂」、yellow pages 職業別電話帳」、yellow ribbon 「黄色いリボン(戦地へ赴く人の無事を願って木などに結びつける)」など。ちなみに、blue ribbon なら「最高の栄誉/最高名誉賞」ですね。
 
さて黄色といえば、英語関連のNHKラジオ4月号のテキスト、みなさんはもう買われましたか?書店へ行ってびっくり、どのテキストも黄色一色ではないですか!私は毎月「ビジ英」しか購入していませんが、いったいどれが「ビジ英」なのか一目でわかりませんでした。しかも以前のテキストでは内容が見出し的に大きく表紙に書かれていてとてもわかりやすかったのですが、4月号にはなぜか大きく「English」と書かれているだけ・・・慣れれば気にならなくはなるんでしょうけどちょっと残念な気がします。

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2007年3月15日 (木)

adamantane/bromide

化学や化合物の名称と、そこから派生した一般表現との間には興味深い関係がありそうです。

 

chemistry 親和性、相性/化学
 ex.There's no chemistry between that guy and me.
   あいつとはうまが合わない。
ビジ英(orやさビジ)の見出し語になったこともあります。ちなみに有名なデュオ「Chemistry」の名前の由来は「ボーカル2人の声が紡ぎあう様子を化学反応になぞらえて」ということでしたが、意味的にもデュオにピッタリのネーミングだと思います。同意語はaffiniy あたりでしょうか。

 

bromide ブロマイド
 写真の現像に使う silver bromide(臭化銀)の略から、日本語の「ブロマイド」になったようです。発音は[bro'umaid]。おもしろいことにbromide には、「決まり文句/陳腐な考え(cliche)、平凡な人」といった意味もあります。おそらく表現、アイデア、モデルの安易な「焼き増し」のイメージを象徴しているのでしょう。ネガティブな語感があり、ちょっとbromide(臭化物)がかわいそうな気もします(笑)。日本語で「判で押したような」と表現する感覚に似ています。他に、(neutral には)決まり文句/常用文(文例集)にはboilerplate, 定型書式にはtemplate がありますが、これらの単語は元は「鋳型」を意味していたそうです。

 

adamantane アダマンタン(化合物名)
 これはbromideとは逆で、形容詞由来の固有名詞。化学式C10H16で6員環が3つ縮合した飽和炭化水素の分子構造(下図参照)が非常に堅固であることから、形容詞 adamant (物質や意思が)非常に固い、頑固な(頭のa にアクセント)」に、飽和炭化水素の接尾語「-ane」をつけて命名されました。
  ex. She was adamant about not using her picture.
   彼女は自分の写真を使わせないと言ってきかなかった。

 

Adamantane

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2007年3月11日 (日)

黒+地面系

色シリーズの3回目はblack です。

be in a black mood 落ち込んで/大いに怒って
 black は、on a blacklist(ブラックリストに載って)、black market(闇市場、ハイフンでつなげると動詞化)のように、どちらかというとネガティブな使われ方が多いとのこと。しかし、あるネイティブさんは「in a black mood」は使ったことがないと言っていました。あまり一般的ではないのでしょうか??手元の辞書で意味を調べてみると載ってはいたものの、松本先生が紹介してくれた「落ち込んで」ではなく「大いに怒って」でした。形容詞のblack 自体には確かに両方の意味がありました。ちなみに、そのネイティブさんは代わりに be in the mood for ~(~をする気分で)を教えてくれました。
ex. Are you in the mood for a drink? (飲みに行かない?)

pitch-black 真っ黒な
 pitch は道路の舗装などに使われるタール状の黒い物質のことで、pitch-dark(真っ暗闇の)とも。こういった絶妙のコンビネーションの言い回しというのは結構ありますね。今回は同じ「地面系」の表現を集めてみました。とくに、stone ~はたくさんあって、石のひんやりとした冷たさやずっと動かない様子から「無」や「死」を表し、ネガティブに意味を強調する傾向があります。
(例)
dirt-cheap 「激安(←その辺にある土くれほど安い)」
dish the dirt 「(悪い)噂をまき散らす(砂金に混じるいらない土→悪い噂)」
stone-blind 「全盲の」
stone-broke 「無一文の」
stone-cold 「冷え切った」
stone-dead 「完全に死んだ」
stone-deaf 「全く耳が聞こえない」
stone-faced 「感情を顔に出さない」

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2007年3月 9日 (金)

意外なシリーズ・英作文編

今回は意外に間違いやすい英作文をとりあげてみました。

私は20代のときにタイに2度行ったことがある。(AERA English 3&4月号)
悪い解答例: I have been to Thai twice in my twenties.

・日本語の「行ったことがある」につられてつい「経験」の現在完了形を使ってしまうとNG。文中に具体的に過去を示す語句がある場合には過去形が原則でした。また、Thai は「タイの/タイ人/タイ語」を表し、国名のタイはThailand というのも意外な事実でした。

良い解答例: I went to Thailand twice in my twenties.


●♪死ぬまで私を 一人にしないと あの人が言った。(「ものしり2006」by天願先生)
悪い解答例: He promised me that he would never leave me alone until I die.

・ピンキーとキラーズの歌「恋の季節」の歌詞の英語訳に挑戦、というコーナーからの出題です。上の解答例だと、なんと「彼は私が死ぬまでしつこくつきまとうと約束した。」になってしまうそうです。これではストーカーですね!「leave me alone の否定形」は人に迷惑がられる行為を表すので要注意です。この場合はalone をとり、さらに、直接的すぎる「until I die」をポジティブな言い回しにすると・・・

良い解答例: He promised me that he would never leave me for the rest of my life.


幸いなことに、両親が家に着く前に部屋を片付けることができた。(『ハートで感じる英文法』/クリス・マクベイ&大西泰斗)
ちょっと妙な解答例: Luckily, I could clean up the mess of my room before my parents got home.

could は「潜在の可能性」を表すので、この英訳だと「やろうと思えばできた」という可能性を示し、「実際にできた」という事実を伝えることにならないのでネイティブには奇異に感じるとのことです。この場合には、was able to ~を使います。could を使うなら、例えば、「He could fix any kind of machines.(彼はどんな機械でも直すことができた。←実際にしたわけではないけれどもやろうと思えばできた)」のように使います。could とwas/were able to do のニュアンスの違いも要注意ですね。

良い解答例: Luckily, I was able to clean up the mess of my room before my parents got home.

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2007年3月 6日 (火)

ビジ英・2月号の復習-可能性-

L11の「あんな時、こんな時」は可能性があると言う時でした。

chance について
 杉田先生の説明だと、chance は「可能性」の意味では複数形で使うことが多いとのことでした。一方、遠山顕先生の連載記事「英語の森探検隊」(AERA English, 4月号)ではちょうど「可能性を語る」がテーマで、「a ~ chance」がたくさん出てきていました。

He stands a chance of winning gold.
(彼は金メダルをとるチャンスがある。)
The forecast said there was a zero/40% chance of rain today.
(天気予報は今日は降水確率ゼロ/40%と言っていた。)
There is a slim/fat chance of that happening.
(それが起こる可能性はほとんどない。)
There's a snowball's chance in hell.
(チャンスはまるでない。)

 ③はslim chance でもfat chanceでも「可能性がほとんどない」で同じになるのがおもしろいと思いました。fat ~ は反語表現で、単独で「Fat chance!(ありえない!)」のように使うそうです。
 ④は「(灼熱)地獄における雪玉の持つ可能性」というドラマチックな表現でいかにも遠山先生好みという気がしました・笑。

可能性を表す副詞群について
 上述のAERAの記事で、遠山先生が「probably は8,9割、possiblymaybe と似て五分五分が相場」と書かれていました。
 また、バベルの「翻訳検定対策講座」のテキストでは、確度の高い方から、
probably(70~80%)maybe≧possibly(30~50%)>④perhaps の順でした。
 一方、「Eゲイト英和辞典」のネットワークでは、
probablymaybe(米語でよく使われる)=perhaps(maybeよりもformal)≧possibly の順でした。

 う~ん、それぞれの確度(蓋然性)は、話し手/書き手の主観も絡んでくると思うので定量化はなかなか難しいということなんでしょうか。ただ、possible に関しては本来、五分五分の「客観的な」可能性を表すので、むしろmaybe perhaps の確度が話し手や状況によって上下するということなのかもしれません。
 まとめると、probably は明らかに確実性が高く、残りの3つはどれもだいたい五分五分を示し、口語でmaybe、formalにはperhaps、客観的な意見としてpossibly を使うということでよさそうです。

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2007年3月 3日 (土)

「色シリーズ」2回目は、白=white でした。

●the White house ホワイトハウス/米国大統領の職務
 whiteを大文字で始めるのと、アクセントをhouse ではなくwhite に置くことに注意とのことでした。これと同じ発音パターンが政府発行の「白書」を意味する時のwhite paper で、こちらもやはりwhite を強く発音。ただし、比喩的に「無用の長物、やっかいもの」を意味する時のwhite elephant では、elephant にもしっかり強勢を置くとのこと。ちなみに、pink elephant だと「酔っ払いの幻覚(症状)/恥ずかしい過去・昔の古傷」といった比喩的な意味があります。

whitewash (欠点/過失の)うわべのごまかし/とりつくろう
 もとは壁や天井などの上塗りに使う水しっくい(白い石灰塗料)のことだそうです。

The company tried to whitewash the defects of the new product.  その会社は新製品の欠陥をごまかそうとした。

white lie 悪意のない嘘/社交辞令
 少し oxymoronic な響きのある言い回しですね。日本語では「身の潔白」と言いますが、英語でも white は誠実さを象徴する色のようです。honest error(悪意のない過ち)なんていう言い方もありました。

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