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2007年3月15日 (木)

adamantane/bromide

化学や化合物の名称と、そこから派生した一般表現との間には興味深い関係がありそうです。

chemistry 親和性、相性/化学
 ex.There's no chemistry between that guy and me.
   あいつとはうまが合わない。
ビジ英(orやさビジ)の見出し語になったこともあります。ちなみに有名なデュオ「Chemistry」の名前の由来は「ボーカル2人の声が紡ぎあう様子を化学反応になぞらえて」ということでしたが、意味的にもデュオにピッタリのネーミングだと思います。同意語はaffiniy あたりでしょうか。

bromide ブロマイド
 写真の現像に使う silver bromide(臭化銀)の略から、日本語の「ブロマイド」になったようです。発音は[bro'umaid]です。おもしろいことにbromide には、「決まり文句/陳腐な考え(cliche)、平凡な人」といった意味もあります。おそらく表現、アイデア、モデルの安易な「焼き増し」のイメージを象徴しているのでしょう。ネガティブな語感があり、ちょっとbromide(臭化物)がかわいそうな気もします(笑)。日本語で「判で押したような」と表現する感覚に似ています。他に、(neutral には)決まり文句/常用文(文例集)にはboilerplate, 定型書式にはtemplate がありますが、これらの単語は元は「鋳型」を意味していたそうです。

adamantane アダマンタン(化合物名)
 これはbromideとは逆で、形容詞から逆生成(back formation)した固有名詞。化学式C10H16で6員環が3つ縮合した飽和炭化水素の分子構造(下図参照)が非常に堅固であることから、形容詞 adamant (物質や意思が)非常に固い、頑固な(頭のa にアクセント)」に、飽和炭化水素の接尾語「-ane」をつけて命名されました。
  ex. She was adamant about not using her picture.
   彼女は自分の写真を使わせないと言ってきかなかった。

Adamantane

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