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2006年12月 1日 (金)

3語からなる句動詞(1)

 3語からなる句動詞は通常、「動詞」+「副詞」+「前置詞」のパターンが多いですね。主なパターンは私の中では以下の2つに大別されます。

― up with のパターン
catch up with ~追いつく
 ~とともにあって、進歩、更新の状態(up)を捕らえる
・(be) fed up with ~にうんざりする
 ~が胃の上(up)まで与えられて(大西泰斗説)
keep up with ~に遅れずについていく
 ~とともにあって、進歩、更新の状態(up)を維持する
put up with ~に我慢する、耐える
 ~とともにあっても(自分を)立っている状態(up)に置く

 catch, keep, put については「新感覚キーワード~」9月号p.59にも解説がありました。

― in on のパターン
cash in on ~を生かす、~から利益を得る
 ~に基づいて自分の中(in)に現金を入れる
 cf. cash in on one's experience 経験を生かす(ビジ英11月号p.13, Quote...Unquote)
close in on ~にだんだん接近する、~を包囲する(ビジ英12月号p.16, 1st見出し語)
drop in on (人)のところへ立ち寄る(予告もなしにふらっと)
 (人)に際して、(自分を)家の中(in)に(移動中に)落っことす。
zero in on ~に焦点を定める(過去「ビジ英」に数回)

 上記の「in」は一般的な「(空間的に)~の中に」のコアに加えて、対象に近づいていく、いわゆるズームインのイン、のコアが生きている例(close, zero)も見られます。

 これまでの経験から、3語からなる句動詞の発音には独特のintonationがあることに気がつきました。つまり、真ん中の「副詞」のところで突然、尻上がり(rising intonation)になり、「前置詞」のところでは下がる(falling intonation)というパターンです。今回この記事を書くきっかけとなった「ビジ英」のclose in on ではその傾向があまり目立ちませんでしたが、真ん中の「副詞」には重要なイメージがこめられているため強調される傾向があるようです。聞いていて妙に耳に残るintonationです。

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コメント

実は close in on というイディオムがなんとなくピンと来なかったのですが、やまちゅうさんの記事を読んでいて zero in on との関連で覚えられそうな気がしてきました。似たような形を集めてみると語感も似ていたりして、覚えるとき役にたつものですね。ありがとうございました。

投稿: ラジ子 | 2006年12月 3日 (日) 15時50分

ラジ子さん、私は田中茂範先生(新感覚☆キーワード)の教えから「形の似たものは必ず意味に相関がある」ことを前より強く意識するようになりました。気になる単語やフレーズが出てきたら、記憶をたどりながら「同じ形・似た形」を集めて整理しておこうと思っています。これは単純に楽しい作業ですし、また脳にもいいことかなと。いずれにしても、記憶に負担をかけずに覚えられたらいいですよね。

投稿: やまちゅう | 2006年12月 3日 (日) 18時55分

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