« ビジ英・8月号の復習その1 | トップページ | たかが冠詞、されど冠詞 »

2006年9月 9日 (土)

バキューン

 語頭にアクセントがある単語は発音にエネルギーがいるので、意味がはっきりしていて自己主張の強いものが多い気がする。ずっと前の「ジャポニカロゴス」で、ピストルの音の「ドキューン」と「バキューン」では、打った弾の貫通力が高いのはどちらか?というクイズがあった。答えは後者のバキューンで、語頭の発音エネルギーの強さ(ド<バ)がそのまま言葉の意味の強さに反映されるのだという。それをふまえると、「(とくに関西系の)アホっ!」が「バカっ!」と違ってなんともいえないソフトな響きをもつのもうなずける。

 バキューンで思い出したのは、vacuum(真空)。調べるとこちらも最初のvaにアクセントで、ヴァキュゥム。掃除機か何かで吸い込まれるような勢いがある。8月の「ビジ英」では「空虚感」という意味で登場(p.70,1st見出し語)。他に、9月の「ビジ英」p.10に出てきたcitrus (柑橘類)は、最初のci [si]にアクセントがありトラス。いかにもすっぱそうな音感があり、日本語で平坦に発音する「シトラス」とはだいぶ違う印象。その他、気象系でもとくに激しいthunderbolt(雷)やhurricane(ハリケーン)も最初にアクセント。一方、typhoonは後ろにアクセントで、こちらは中国語の「大風」から派生した英単語のせいか音感的にはややマイルド。

 逆に、言いやすくてこなれた対句表現のA and Bでは、(Bに比較して)いきなりAが長くて難しい発音のものはあまり来ない。

 これらの事柄は音声学的にリーズナブルなのかもしれない。

|

« ビジ英・8月号の復習その1 | トップページ | たかが冠詞、されど冠詞 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: バキューン:

« ビジ英・8月号の復習その1 | トップページ | たかが冠詞、されど冠詞 »